五十一バカ ページ9
【翠川へ 鍵は開けてあるから入れ。翠川以外、お前らが入ったらこの学校そのものを爆破させる】
…という何とも物騒な貼り紙が目上にあった。
なんてことだ、私以外が気がつかなかったらどうしてたんだろうか。
『おじゃましまぁ〜す…？』
ドアを開けると、そこには初めて見る光景が広がる。お世辞にも綺麗とは言えないけれど、ちゃんと掃除がされてあって不潔だとかそんな印象は抱かなかった。
辺りを見回して先生の姿を探していたら、何かの声が聞こえた。
≪ ＿＿の選手生命絶たれたんだよ。なのによく平然と泳げるよね ≫
この声は……熊沢の声？
相手は景山だとしたら、誰の選手生命が絶たれた？
ふと、ある少女の言葉を思い出した。
「花恋はね、本当に負けず嫌いで私のライバルなの。お互い高め合うって感じで本当に良いライバル…だけど、その花恋の好きな人…あぁ翔って言うんだけど、私が酷い怪我をさせて、選手だった翔の足を壊したんだ。花恋は私を許さなかった。私に対して、敵意を向けてきた。けど＿＿」
≪ 俺と付き合ってくれないか ≫
脳内にインプットされていた言葉に急に乱入が入り、さっきまでの言葉がリセットされた。まさか不意打ちで愛の告白が入るだなんて思わないだろう。
≪ごめん＿＿ ≫
『ぶっきーせんせ、ここにいたんだ』
柊「ん？……あぁ、翠川来てたのか。いらっしゃい。」
せんせいはそう言うと、私に座るスペースを提供してくれた。
いやぁそれにしても凄いカメラの数だなぁ。これだけあると碌なこと起こせな……ん？
『せんせい、このカメラアップにして。音も欲しい。』
柊「おいおい俺が部下みたいな扱いだねぇ。いいよ、はい」
せんせいはすぐにカメラをアップにしてくれた。
カメラには教室と美術室の間にある廊下と、熊沢と真壁くんが映っていた。
真壁「＿あの動画の件だけど、本当のことを教えてくれ」
熊沢「だから言ってるでしょ？私じゃないって」
真壁「俺が景山を好きだったから！」
真壁くんがそう言うと、熊沢は目線を下げた。けれどそれは一瞬で、すぐに真壁くんに向き合う。
真壁「だから景山を嫌ってたんだろ」
熊沢「……自惚れないでよ。
アンタみたいなヘタレ、何とも思ってないから。」
そう言って、熊沢は行ってしまった。私は立ち上がる。
柊「今行っても、熊沢を傷つけるだけだぞ」
せんせいは、正しい。
けれど…けれど…
『失恋の痛みを癒すことすら、許されないんですか』
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ゆーか(プロフ) - 番外編の「全米がスタンディングオベーション」というパワーワードについ笑ってしまいました(笑) スイちゃんかわいくてかっこよくて大好きです！無理せず更新頑張ってくださいね！楽しみにしてます(*´ω`) (2019年1月28日 1時) (
レス) id: 9e91511817 (このIDを非表示/違反報告)
五月(プロフ) - ヤバいっすね..........なんか、ドラマが進むのと同時？に無音さんが書かれているこの小説も進んでいて、ただただ続きが気になるばかりです！スイちゃんが他の子とからんでいるのも好きですが、個人的に番外編のからみも好きです！！これからも頑張って下さい！ (2019年1月27日 7時) (レス) id: 0be0eee6b0 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる(プロフ) - 初コメ失礼します。スイちゃんのキャラが本当に大好きで、いつも楽しく読まさせてもらってます。とっても可愛くて、けどある時は真面目に推理をしたりしていて、そんなキャラ設定がどハマりしてます。これからも更新頑張って下さい。 (2019年1月26日 17時) (レス) id: 91ccc51c14 (このIDを非表示/違反報告)
愛佳 - スイちゃんのキャラ可愛いですね！須永くんとスイちゃんの絡み良かったです。4話 も楽しみにしてます！！ (2019年1月26日 15時) (レス) id: c6b8b081a2 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - スイちゃんかわいい！男子がもうみんなイケメンだし、誰が落ちなってもいい位なんですが……これ4話がどうなるのかも気になるけどこっちがどうなるかも気になる！投稿頑張ってください！応援してます。 (2019年1月26日 9時) (レス) id: b2f53633a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年1月20日 11時
