七十六天才 ページ40
柊「動画を加工したのは誰だ。」
甲斐「ッ、言えねぇ…！」
石倉「甲斐！！」
甲斐「言ったら何されるか分かんねぇんだよぉ！！」
此処までしておいて甲斐くんは言わない。
＿＿いや、言えないんだ。
『もしかして、ご家族を餌に脅されているの…？』
甲斐「あぁ…！俺が話したら、俺の家族がぁ…！」
やっぱりそうだ。
人の大切なものを人質にして、自分を守ろうとする。
今だって、大切な家族を守るために、甲斐くんは何も言えない。
『アイツら、相変わらずそんな小汚いことしか出来ないんだ……！』
最低な奴ら、溜まりに溜まった怒りを拳に込める。
柊「俺が何とかする。」
せんせいはそう言って、甲斐くんの前に座る。
柊「だから俺を信じろ。」
せんせいも、甲斐くんも、顔がぐちゃぐちゃだ。
甲斐「人殺しを信じろって言うのかよ…」
「信じてもいいと思う」
甲斐くんに対してそう答えたのはせんせいじゃない。
『さくら…』
茅野「先生は、きっと誰も殺してない。」
諏訪「…どういうこと？」
諏訪ちゃんの言う通りだ。
さくらが言ってることは、俄かには信じられない。
茅野「昨日下から声がして、それがずっと気になってたから。隙を見て美術室に行ってみたの。
美術準備室のドアノブには電気が流れてて入れなかったけど、
準備室から、中尾君の声がしたの。」
水越「それ本当…？蓮が生きてるの!?」
中尾くんの恋人である水越は立ち上がって、さくらに問いかけた。
茅野「うん。他の皆も無事だって…A、」
『何？さくら』
茅野「里見くんから伝言があるの。
【心配かけてごめん。泣かせてごめん。】…って。」
『そっか…っそっかぁ、よかったぁ……』
さくらの言葉に、安堵する。
これで、後悔してることは何もない…けど…
『何で、中尾くんたちがそこに？』
茅野「中尾くんが言ってた。
先生は…私達のためにこんなことしてるんだって、だから先生を信じてほしい、って。」
せんせいは何も言わない。
さくらの方を見ず、甲斐くんだけを見ている。
甲斐「皆が生きてる…けど、だからって、1人の教師がどうこうできる問題じゃねぇんだよ。相手は」
柊「ベルムズなんだろ？」
甲斐「何でそれを…」
甲斐くんの表情を見る限り、それが正解だと容易に分かった。
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ゆーか(プロフ) - 番外編の「全米がスタンディングオベーション」というパワーワードについ笑ってしまいました(笑) スイちゃんかわいくてかっこよくて大好きです！無理せず更新頑張ってくださいね！楽しみにしてます(*´ω`) (2019年1月28日 1時) (
レス) id: 9e91511817 (このIDを非表示/違反報告)
五月(プロフ) - ヤバいっすね..........なんか、ドラマが進むのと同時？に無音さんが書かれているこの小説も進んでいて、ただただ続きが気になるばかりです！スイちゃんが他の子とからんでいるのも好きですが、個人的に番外編のからみも好きです！！これからも頑張って下さい！ (2019年1月27日 7時) (レス) id: 0be0eee6b0 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる(プロフ) - 初コメ失礼します。スイちゃんのキャラが本当に大好きで、いつも楽しく読まさせてもらってます。とっても可愛くて、けどある時は真面目に推理をしたりしていて、そんなキャラ設定がどハマりしてます。これからも更新頑張って下さい。 (2019年1月26日 17時) (レス) id: 91ccc51c14 (このIDを非表示/違反報告)
愛佳 - スイちゃんのキャラ可愛いですね！須永くんとスイちゃんの絡み良かったです。4話 も楽しみにしてます！！ (2019年1月26日 15時) (レス) id: c6b8b081a2 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - スイちゃんかわいい！男子がもうみんなイケメンだし、誰が落ちなってもいい位なんですが……これ4話がどうなるのかも気になるけどこっちがどうなるかも気になる！投稿頑張ってください！応援してます。 (2019年1月26日 9時) (レス) id: b2f53633a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年1月20日 11時
