漆# 〃 ページ7
清澄さんが政府に帰り、私も荷ほどきを急ぐ。
四葉「荷ほどきは終わったな！では本丸の案内をしよう！」
香澄「はい」
四葉さんの一声で、本丸内の案内へと行くことになった。
…なったのだが、
香澄「四葉さん…？何ですか、その能面…」
無機質な瞳、垂れた鼻は長く無表情。そんな能面を被った四葉さんがそこにいた。おかげで表情は見えない…あと心なしか息苦しそう。
四葉「あぁ気にしないでくれ。見目にまで小言を言われると本気で鬱になると心配した清澄から貰ったんだ。別に見目に関しては気にしないんだがな！」
さぁ行こうか！、そう言って元気よく歩きだす四葉さんの後ろを着いていく。
.
優良本丸は特別優遇として、本丸を改築することができるなど色々な優待がある。
此処は審神者内でも有名な優良本丸、通常本丸よりもはるかに広く複雑だった。
四葉「…これで一通りは終わりだ。どうだ、覚えられたか？」
香澄「はい、ほとんどは…？」
四葉「いや最初は誰だって覚えられないぞ！分からなかったら私に頼ってくれ！なっ？」
香澄「はい！」
四葉さんはとにかく私を気遣ってくれて、案内する所々で「分かったか？」や「焦らなくていいからな」と声をかけてくれる、とてもいい人だ。
四葉『…ご主人や刀剣男士たちにとって、私は迷惑者だからだ。此処にいられるのはご主人が眠っているからしょうがなく、だからだ。
何もできない女だから、この名前を貰ったのさ。』
…そんないい人が何もできないなんて言われるのは、おかしい
四葉「それじゃ休憩にしよう！歩き疲れただろう？離に戻って縁側で茶会と洒落込もうじゃないか！まぁ日は当たらないけどな！」
香澄「ふふ、涼しくて快適だと思います」
茶やら菓子やらを取ってくる！君はそこの縁側で待っていてくれ！、と嬉しそうに早歩きで厨に向かうお姿を見送った。
私は縁側に座り、四葉さんの帰りを待った。
桜は止め処なく散り続け、この本丸の春の迎えを歓迎している。
四葉さん…あの人は、この光景を何回見れたのでしょうか。
＿＿そもそも、見ることを許されたのでしょうか。
「おや、見習い殿。こんなところにおられたのですね」
不意に声をかけられた。
振り向くとそこには、座る私に目線を合わせ、にこりと微笑む男性がいた。
「一期一振さん…」
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ゆきな(プロフ) - 馬糞…粟田口の人達か…(これからも無理せずに頑張ってください) (2019年6月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 夢主ちゃん....イケメン......((ﾄｩﾝｸ)) 頑張ってください!!! (2018年10月17日 23時) (レス) id: 3720a028b2 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 早く投稿してください。応援しています (2018年8月21日 22時) (レス) id: 29a3b199e2 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - ココアサイダーさん» な、なんと!?読者様でしたか!!よろしければまた遊びにいらして下さい!!これからも応援してます！ (2018年7月4日 19時) (レス) id: d065086080 (このIDを非表示/違反報告)
ココアサイダー(プロフ) - 雪姫さん» ありがとうございます！強い夢主ちゃん達をこれからもよろしくお願いします！！ (2018年7月4日 17時) (レス) id: 2d66ea9257 (このIDを非表示/違反報告)
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