伍# 〃 ページ5
門を通った瞬間すり抜けたのは、とても澄んでいる空気。本丸の外には多くの刀剣男士が見える。桜の花弁がひらひらと散っていき、本丸に薄桃色を散らしていく。
この本丸はホワイトだとこの身をもって体感した。
清澄「刀剣男士様、集まってください。
この本丸で1ヶ月研修にやってきた方を紹介する。」
清澄さんに促されるままに、一歩前に出る。
…当然、刀剣男士たちの視線は私に向けられる訳で。
『Aです。まだまだ未熟ですのでご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。』
一礼して、精一杯の笑顔を向ける。
「見習い？」
「そんなの来るって言ってたか？」
「知らなーい」
…けれど、彼等の反応がおかしかった。
清澄「補佐官殿から聞いていないかい？」
大和守「さぁ？『末摘花』は来たけど清光がすぐ追い返したしね〜」
加州「ちょっと、俺が悪いみたいに言わないでよ。人が通るとこにアイツがいたのが悪いんだもん」
大和守「それもそっか」
くすくすと笑う大和守安定さんに、妙な違和感を覚える。
何より、末摘花という呼び名が引っかかる。
清澄「…なるほど。ではA様、貴女の教育係である補佐官殿の元へ案内します。どうぞこちらへ。」
『は、はい…』
清澄さんに着いていって、本丸の奥へと歩いていく。
少し先で別の道へと通り、日陰の中に建っている小さな部屋へとやって来た。
『あの、此処は…？』
清澄「この本丸の補佐官、A様が仕事をなさっている離だ。」
私と同じ審神者名の補佐官様。
補佐官の存在は知っている。けれど、このようなところで仕事している例は知らない。
まるで、隔離されているような……
「清澄！また来てくれたのか！！」
勢いよく開けられた障子の奥から、女の人が現れ
た。
短い髪に綺麗な瞳のあどけない女の子のような人、なのに不敵な笑みを浮かべた表情はまさしく何かを企んでいるような印象を受けた。
「…彼女は？」
清澄「この人が見習い研修に来た人だ。政府でも珍しい真っ当な役人の娘さんだ。信頼できる。」
清澄さんの砕けた口調を初めて聞いた。
とても、この人を信頼しているように思える。
「私はこの本丸の補佐官のAだ！君の名前は？」
『わ、私もAです。えっと…』
「ふむ、同じだと紛らわしいな！では、この離では私のことは四葉と呼んでくれ！」
『…では私は香澄とお呼びください。』
今気づいた。
この本丸の霊力は、この人のものだ。
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ゆきな(プロフ) - 馬糞…粟田口の人達か…(これからも無理せずに頑張ってください) (2019年6月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 夢主ちゃん....イケメン......((ﾄｩﾝｸ)) 頑張ってください!!! (2018年10月17日 23時) (レス) id: 3720a028b2 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 早く投稿してください。応援しています (2018年8月21日 22時) (レス) id: 29a3b199e2 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - ココアサイダーさん» な、なんと!?読者様でしたか!!よろしければまた遊びにいらして下さい!!これからも応援してます！ (2018年7月4日 19時) (レス) id: d065086080 (このIDを非表示/違反報告)
ココアサイダー(プロフ) - 雪姫さん» ありがとうございます！強い夢主ちゃん達をこれからもよろしくお願いします！！ (2018年7月4日 17時) (レス) id: 2d66ea9257 (このIDを非表示/違反報告)
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