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【18】 ページ22
「……美依さん、ずっと起きてたのかな」
狸寝入りしているとは思えないけど、隼人たちの弱点を的確に当てて、アドバイスまでしてくれた。
…最初の冷たい視線が、まるで嘘だったように思えるぐらいに。
「いえ、あの人がそうするなら、むしろ起きているでしょう。
流石元国民的アイドル、自分の魅せ方を分かっています。僕もまだまだ未熟です。」
「イエーイ！美依っち俺の歌声を好きって言ってくれたっすー！」
「笑顔かぁ〜…俺もっと頑張るよ！あとで今作ってる新曲、聴いてもらおうかな…」
「俺も、今度は……もっと目立てるように、頑張る……」
「よーし、もう一回練習しようぜ！次はリズム意識してやってみる！」
皆のやる気はなくなるどころかむしろ燃えている。……悔しいけど、私も皆と同じだ。
「それじゃあ休憩終わり！頑張っていこー！」
「「おぉー！！」」
「んふふ、頑張っているアイドルは眩しいねぇ〜」
「依姉！ここにいたのか！探したぜ！」
「と〜くん、それにほっくんに翔ちゃんまで〜。何してるの？お散歩？」
「そろそろ次のライブの打ち合わせですから、
早めに美依さんを呼んでおこうと思って探してたんです。」
「依ちゃんは猫みたいにすぐふらふらどっか行っちゃうから
早めに捕まえておかないといけないもんね♪」
「むぅ、失礼だよ〜…それじゃ、仕事に行きますか。」
~第4章~それぞれの輝き【19】→←~第3章02~眠り姫は鬼教官…？【17】
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