【あんスタ】ブラッディ＝メアリー【悪女主】 (ページ6)

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5話*旧友ページ6

太陽の位置が西に落ち始め、
真っ青な空に夕焼けの紅が落ちていく。

そんな折に、アイドル科の生徒一部は『講堂』に集められていた。

ネクタイの色やあらかじめ調べておいた情報を照らし合わせたところ、
有力ユニットの2、3年生は全員参加。1年生の姿もちらほらと見える。

「こんなにも集まるなんて思わなかったわ。」

「上級生は皆、此穂くんと友達だったからね。後輩の子にも慕われていたよ。」

ここにいる上級生は、皆此穂の友達…

「皆さん。時間を割き、わざわざこの講堂に集まっていただき、ありがとうございます。
私はメディア科マスコミ部、『週刊夢ノ咲』の記者の高遠という者です。」

深く一礼をして、カンペ代わりの手帳を手に取る。

「皆さんは、向坂此穂という男性をご存知ですか？」

＿＿どうして此穂を知っている？
アイドル科の生徒…特に3年生はそう言いたげな顔をしていた。

「半年前、彼は自宅のベランダから足を滑らせ転落しました。

…いいえ、違います。

此穂は、この学院のプロデューサーに殺されたんです。」

講堂中からざわつきが生まれる。
誰もが驚き、動揺し、愕然としている。

「信じられないと思います。ですから証拠を持ってきました。
…この、映像を見てください。」

シアターに繋がれたボタンを震えた手で押す。

すると、スクリーンにある1人の男性が映った。

「此穂……」

それは私の愛しい愛しい彼だった。