【刀剣乱舞】楽屋雀、いざ参らん (ページ16)

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十三話*流し込みページ16

甲高いブレーキの直後、車から降りてきたのは
美紀さんと加州くんだった。

美紀「状況は!?」

月光「結界が張られたのは五分前だから…
多分もう十振りは治してる!」

美紀「加州!バズーカ!」

加州「オラオラオラァ!」

ﾄﾞｺﾞﾝと大きな音を鳴らして、バズーカが撃たれた。

…しかし、結界はビクともしない。

美紀「ﾁｯ…志田大太刀!今すぐ結界を解きなさい!」

志田「…だが、ことわーる」

美紀「貴方、自分の主を殺すつもりなの!?」

志田「うーん…それは嫌かなぁ…

でも、

主命を果たせないのは、もっと嫌だ。」

志田さんの言葉は、穏やかだけど芯が強い。
それだけで、威厳があるようにさえ思えてしまう。

その数分後、店員総出で壊そうとした結界は、
志田さんの手によって解除された。

さっきまでいなかった子達が眠っていて、
その中心に、此岸さんがいた。

過呼吸並の息苦しそうな呼吸。
…霊力不足による、危険な状況だ。

なのに、

此岸「全員…無事、完治だ…」

そう得意げに笑って、此岸さんは倒れた。

月光・美紀「「此岸!」」

月光さんと美紀さんの声と共に、皆が駆け寄る。

花苗「今すぐ霊力を与えましょう!行くわよ前田!」

前田「お任せください、主君!」

花苗さん達が手をかざす。

雪音「むっちゃん!店長を助けたいの!
だから、私に力を貸して!」

陸奥守「任せちょけ、主!」

雪音ちゃん達が手をかざす。

月光「明石、行くぞ。」

明石「主はんの頼みであるんやったら、」

月光さん達が手をかざす。

仇花「じじい、この阿保店長を助けんぞ」

三日月「あい分かった」

仇花さん達が手をかざす。

美紀「加州、」

加州「言われなくても分かってる。
店長を助けたいんでしょ?」

美紀「……うん」

美紀さん達が手をかざす。

『まんばちゃん、私達もやろう。』

山姥切「…それが、アンタの命令なら。」

私達も、手をかざした。

その瞬間、眩しいほどの光が、
此岸さんを包んだ＿＿