掴み取れ、強さを。【TOKYO MER】 (ページ10)

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友達の会話_s ページ10

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「ほんとにちゃんと休めましたか」

外の椅子に、座って下向いて脱力してると、
隣からそう声が聞こえた。

『あ、音羽先生』

なんか最近、よく会いますね。
そういった。

「私の行くところに貴方がいるので」

私と音羽先生はと言うと、お友達になっていた。

話し友達みたいな。いや飲み友達？
言うほど飲んでないし、最早ラムネ飲んでた。

まぁ、友達がするような会話でもないんだけど

『私いつも極限状態なんで音羽先生の話8割覚えてないです、ごめんなさい』

「私はほとんど中身のない話しかしてないのでお気になさらず。」

『いつでもストレス発散のサンドバッグになってやりますし、興味ないことに関しての記憶力は本当にないので。なかなかいいサンドバックにだと思いますけど？』

私がふざけてそう言っても、めっちゃスルーされた。

「で、休めてないですよね。その様子じゃ」

『やること多いので、気づいたら、朝です。これでも充実してる人生だと思います』

あと、休んでると
余計な事を考えてしまうから、そんな邪念も考える余地のないほど自分を追い込んでるってのもある。
人間頑張りゃなんでもできんだなって感じ

「よく、ですか。医大を次席卒業して、研修医になっても優秀な研修医としての知名度があったと小耳に挟んだことがあるんですが。」

ネットニュースにも取り上げられた事ありますよね、
って言われてびっくりした。

『わあ、超詳しい』

「徳丸くんがいつも話してますから。これくらいのことは皆さん知ってるかと。」

『いつの間にか私の誕生日とか電話番号とか漏れてそうですね、そうなる前に一回あいつボコっときます』

そろそろ起き上がるか、と上を向く

『眩しい、、、』

「これ、どうぞ」

『あ、ゼリーだぁ。ありがとうございます〜』

「そろそろ失礼します」

『じゃ、私も』

お互い頑張りましょう、と拳を出してグータッチを要求する。

「なんですか」

『え、グータッチ知りません？』

「バカにしないでください」

『いやさすがにさっきのは冗談ですよ』

はい、ぐーだして。と言ってちょっと強めに突いた。