拗れた関係 ページ34
■
A先生が上崎先生を離した。
『あなたが奥さんと別れても別れなくても私は上崎先生の後輩です。それ以上、それ以下でもないでしょう』
「…また、明日話をしましょうか」
『なにを話すんです…?』
そう言って上崎先生は離れていった
『みなさん中にいたんですか、言ってくださいよ』
「言えるかい!先輩。既婚者ハンター?」
『うるさい、上崎先生とそんな仲良くなった覚えはない。』
「A先生、人気すぎませんか」
「既婚者をも、打ち抜いてしまう……」
『辞めてくださいよ』
そう言いながら、
A先生は机に向かってパソコンを触っている
いかにも、恋愛沙汰に興味は一切ないというように。
「明日話するってなんの話でしょうか」
『さぁ、できるだけ仕事に支障をきたさない程度の話なら全然いんですけどね。』
「ほんとに仕事にまっすぐですね」
『そんなの昔から知ってるでしょ、音羽先生』
昔は、危ないくらい仕事に一直線で、罪悪感というものを仕事でかき消していた。けど、今は違う。海外から帰ってきたA先生は
「先輩も一緒に洗車手伝ってくださーい!!」
『おっけい、着替えてくる』
徳丸くんとA先生が出て行く。
「そういえば、徳丸くんってA先生が好きとかないのかなぁ」
「いや、あそこは恋人ってより姉弟じゃないですか?」
「確かに…なんか徳丸さん犬みたいな…」
「じゃぁ4角関係かな、やっぱり」
「4角関係?なんの話ですか?」
喜多見チーフがそう聞くと、
いいえ、何にも。とはぐらかす。
「…でもこっちもなぁ…」
「早くどっかくっつかないかなぁ、結婚式とかやるならどんなんだろ…」
「絶対蓮見先生可愛いですよね」
どこまで勝手に話が進んでるんだ。
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作者名:Lerian | 作成日時:2021年9月23日 20時