恋愛争奪戦_s.O ページ33
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「ちょっとちょっと!音羽先生真相はどっちなんですか!?」
「は?なんの話ですか…」
「先輩は喜多見チーフと音羽先生どっちと付き合ってるかって話ですよ!」
「両方、身に覚えがありません」
「とか言っときながら、絶対どっちかに本命がいると思います」
少し離れたところで喜多見チーフが筋トレをしている
こんな距離に話の当事者がいるのに
こんな話するでもないだろ。
というか、そもそも俺に聞くことでもないだろ
『あの、ごめんなさい私もうちょっと仕事に…』
「待ってくれ、俺もう蓮見先生が病院辞めたと思って…それで…」
『あの。すいませんなにが言いたいのか簡潔に話をしてもらませんか?私めちゃめちゃ忙しいので』
「蓮見先生のことが好きです」
空気が止まった。
『…は?ご結婚されたんですよね、私さっき上崎先生におめでとうございますって言いましたよね?なに言ってるんですか?』
「なにこれどういう展開?」
「ハッ!四角…関係!?」
喜多見チーフも俺達も
みんなも死角にいて、気づかれてない。
小声で話している。
『どういう思考回路で?』
「…蓮見先生が好きでした。蓮見先生が病院を辞めたと聞いて、結婚を決意して…まさか蓮見先生が帰ってくるとは思わなかった」
『はい、もともとは私も帰ってくるつもりありませんでした』
徳丸くんが、A先生の答え方を聞いて、
ちょっと空気読めてないよ先輩…
なんて零している
「最初は、我慢できました。」
『なんの我慢?』
「最後まで聞いてください」
『あ、ハイ』
緊迫しつつコントのようなやり取りが繰り広げられた。
でも、また一緒に働くうちに……。
と例の上崎先生がそう話す
「…浮気相手になってくれなんて言わないから…」
『ん?ヘァ!?』
変な声と共にゴンっという鈍い音が鳴った。
その音にびっくりして、全員出入り口を見に行く。
『あ。ごめんなさい、いきなり顔触るのはびっくりするのでやめて欲しいです』
「薄々、こうだとは思ってましたけど…」
「うん、だよね」
急に近づいてきた上崎先生を警戒したA先生が
ガラスに上崎先生を押し付けていた
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作者名:Lerian | 作成日時:2021年9月23日 20時