掴み取れ、強さを。【TOKYO MER】 (ページ44)

今日:7 hit、昨日:44 hit、合計:86,379 hit

使命は全員を助けること_s.T ページ44

■

『っ、あ……』

「A先生は外にいてください。比奈先生。一緒にオペお願いします。」

徳丸くんは、A先生についててください。

ここは大丈夫ですから。

喜多見チーフにそう言われ、外にいた。

『私、何も……何も動かないの』

「大丈夫ですよ、先輩。目の前で事故見たら誰でもそうなります。」

『違う、庇ってくれたの……だから尚くんが…目覚めなかったりしたら、私のせい』

「それは違う。誰がなんと言おうと、軽トラ運転してた奴が悪い。」

先輩の背中をさすっては大きく呼吸をさせる。

「A先輩、落ち着きました？」

『うん、ごめん。』

そんな時に、無線で赤塚知事の声が入った

「蓮見先生、大動脈瘤破裂の患者さん、様子が変みたい。もしかしたら何かが起こるかもしれないって研修医の子からの伝達が来たんだけれど……」

今から、戻れる？

赤塚知事は、そういった。

……先輩は、先輩には。

『行きます。安全面を考慮して徳丸元一にTO3同行許可をください』

「喜多見くん。どう？」

「こちらは大丈夫です、A先生、徳丸くん。気をつけて。」

みんなで全員を救いましょう。

「『はい』」

「先輩、ちょっと飛ばしますけど、振り落とされないでくださいよ」

『急いで』

「ウッス」