先輩との出会い_s.T ページ3
■
「徳丸くんが言ってた先輩、想像よりめちゃくちゃ可愛いかった」
「かわいいですね！！」
「話だけじゃ面白い先輩ってだけだったもんね、あんなに美人だと思わなかったわ……」
先輩が戻ったあと、MERでは先輩の話題で持ち切りになる。
「2個差、って言ってましたよね。部活とか一緒だったんですか？」
「違いますよ、俺が彼女に振られて魂抜けてたらたまたま先輩がなにやってんのって話しかけてくれて」
ほんとは、もっとキツかったけど。
あれは、春
高校に入って、
初めてできた彼女に１ヶ月経たずとして振られた時。
俺はずっと同じとこに突っ立っていた。
『…………お前さっきから何なの』
制服着崩してヘルメットせずに単車に股がってる。
絶対不良だ、嘘とかついたら殺されるんだろうな
そう思って本当のことを言った。
「彼女に振られましたァ！！」
そうやけくそで言うと、
先輩はニヤッと笑ってこう言った。
『乗れよ、いいとこ連れてってやっから』
「…見た目によらずいかつい……蓮見先生」
「それで、海沿いまでぶっ飛ばしてくれたのが最初ですね。そっからはもう俺がダル絡みしまくって仲良くなりました！最初はずっとメカって呼ばれていじられてましたけど」
先輩は、いつもかっこいいし憧れるけど、
俺の扱いは雑いけど、、！！
でも、かわいくはない。
「俺の憧れです。先輩は」
「いいですねぇ、青春……」
「冬木先生青春になにか特別な思い入れでも？」
「私もお恥ずかしながら、学生時代少しやんちゃだったので」
突然のカミングアウトに、騒然とした、
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作者名：Lerian | 作成日時：2021年9月23日 20時
