先輩として_s ページ1
■
『私いっても何話せばいいのよ。うちの元一がお世話になってますって挨拶でもするの？』
「あ、それいいですね」
『よくねぇよ、息子か』
「せめて弟でしょ〜！！」
元一に引っ張られて、MERの皆さんがいる所に
「皆さん！紹介します、姉です！」
うわ、こいつ調子に乗ってるわ。と思い頭を掴んだ。
『やだよ、あんたみたいな弟』
「い″、怪物」
『本当に、お前失礼だよ』
すいません。
元一がいつもお世話になってますと結局挨拶した。
「あ、えーっと。徳丸くんの……」
『初めまして。救命科の蓮見Aです。元一の高校の先輩です。1度見に来て欲しいって言われて来ちゃいました』
「高校の先輩、仲良いですねぇ」
『子分、みたいな感じでしたけど元一が』
「え？それ酷くないすか？」
『あんたが弟子にしてくださいって言い出したんでしょ』
これ良かったら、と用意していた果物詰め合わせを用意する。
「え、これ高いやつじゃないんですか？」
「先輩、こう見えて先輩のお母さん輸入会社のいいとこさんで先輩に頼めば手に入らないフルーツはないんですよ！！」
『あははは……すいません、急でちゃんとしたもの用意できなくて。みなさんで分けて下さい』
「お、じゃあこのバナナもらってもいいですか」
『もちろんです』
そう言って顔を見上げた瞬間、息が止まった
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作者名：Lerian | 作成日時：2021年9月23日 20時
