怪談､しよーぜ ページ3
こ｢怪談､しよーぜ｣
全てはこの男の一言から始まった＿＿
時は10分前に遡る｡
貴｢ねー､1限目何する?｣
保健室ではその日の時間割りを自分で決めるよ!
1時間丸々休憩とかもアリだよ!やったね!
瑠｢ぼくは休憩かな〜｣
海｢オレは授業でる｣
｢｢偉ｯ!｣｣
海｢ま､オレ天才なんで｣
貴｢うっっざ｣
海｢そのまま殺してくれても良いよ｣
｢｢そういうのはよそでやれ｣｣
こ｢お前ら元気かー?｣
瑠｢こーちゃん先生!｣
こ｢今日は翠良来てないのか｣
貴｢今日は来てないよ｣
翠良は気が向いたら学校に来る半不登校だよ!
キーンコーンカーンコーン
海｢ん､予鈴なったしオレ行くわ｣
こ｢海兎授業出んのか｣
海｢ん｡いってきます｣
｢｢｢いってら〜｣｣｣
こ｢ところでお前ら､1限目は休憩か?｣
瑠｢そうだけど…｣
こ｢…はるやんも呼ぶか｣
え??
こ｢あ､もしもしはるやん?保健室来て｡じゃね!｣
はるやん先生まで呼んで何する気だよ…｡
は｢何?急に呼び出して｣
こ｢お､はるやん早かったな!｣
そして冒頭に戻る｡
｢｢｢……は?｣｣｣
こ｢いや､この頃暑いじゃん?怪談で涼もーよ｣
は｢自分は嫌やで!帰る!｣
こ｢瑠璃､はるやん確保!｣
瑠｢イエッサー!｣
は｢嫌やぁぁぁぁ!!｣
瑠｢きょーせーさんか♪｣
瑠璃が真っ黒い笑みをはるやん先生に向ける｡
は｢ﾋｭｯ｣
こ｢大人しくなったな｡誰からする?｣
貴｢そこは言い出しっぺのこーちゃん先生から!｣
こーちゃん の かいだん
とある夏の暑い日の事だ｡そう､丁度今日みたいな｡夜中急に酒が飲みたくなって､コンビニへ行った｡帰り道､誰かがうずくまってるのが見えたんだ｡流石に心配で声をかけたら､
［ぁ………］
って言って俺の後ろを指差した｡何かと思って振り替えると､大トラックがこちらに向かって突進してきていた｡ヤバイ､逃げられない､と思って咄嗟に目を瞑った｡だけど衝撃は一向に来ない｡不思議に思って目を開けた瞬間､彼女はトラックに轢かれた｡え?うん､轢かれちゃったの｡
その後はもう何が何だか分からなくて､気付いたら部屋で寝ていた｡
で､次の日､大慌てでその場所へ行くと､トラックのブレーキ痕も､彼女の血痕もなかった｡それで､後になって思い出したんだ｡
彼女と俺､そしてトラックは､縦に一直線に並んでいた｡彼女だけ轢くなんて不可能だ｡小回りのきく車じゃないし､尚更｡
そしてもう1つ､彼女､ダウンコート着てたんだ｡今日みたいな真夏日に､だぜ?
. ＊グ ロ注意!生々しいの無理な方は読まなくても大丈夫です→←ぷろろーぐ!
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作者名：あんこ入りのよもぎもち｡ | 作成日時：2021年6月24日 2時
