睡魔の過去 ページ16
ジェイドside
Aさんの様子を見ていたが､ラウンジの方で用があり､ほんの少し席を外していた｡
やれやれ､迷惑な客も居たものだ｡
……水を持って行こう｡もし起きていたら飲ませてあげよう｡コップを片手にAさんの眠る自室へ向かう｡
ジ｢Aさん､水をお持ちし…｣
貴｢…ﾊﾋｭｯ…ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…ﾋｭｩｯ…｣
ジ｢Aさん!!｣
過呼吸…!まずい…取り合えず起こさなくては!!
手にあったコップが音を立てて床に落ち､割れる｡
ジ｢Aさん!起きてください!Aさん!｣
貴｢…ｶﾊｯ…ｯﾊｧ…じぇいど…さんｯ…｣
ジ｢はい｡ジェイドです｡ゆっくり呼吸できますか?｣
貴｢……ｯﾊｧ……ﾊｧ………ごめん……｣
取り合えず落ち着いたようで良かった｡
ジ｢いえ｡…何があったのか､教えて頂けますか?｣
貴｢夢を､見たんだ｣
ジ｢…夢､ですか｣
貴｢うん｡昔の夢｡…聞いてくれますか｣
ジ｢えぇ｣
貴｢俺､昔何もできなくて｡出来損ないだったんですよね｡で､虐待?DV?受けてて｣
そして｡
｢アサーランルの出来損ない!日頃から暴力に馴れているため､ストレス発散に持って来いだ!!｣
闇オークションにかけられた｡
買い手の家から脱出して､スラムへ行って､必死に生き延びた｡
ただただ､生きるために､魔法の練習をした｡
そんなある日､突然大きな魔法を使えるようになった｡それが､フローズン･プロミス｡
それを知った家族に､家に連れ戻された｡それからは､人が変わったように優しくなった｡俺が､すごい魔法を使えるから｡すごいユニーク魔法を持ってるから｡
反吐が出る｡
俺の魔力量が自分よりも多いと知って､気持ち悪いくらいの笑みを張り付けて近付いてくる｡
誰が今さらお前らなんかと馴れ合うかよ｡
その夜､俺は家を飛び出した｡
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あんこ入りのよもぎもち｡(プロフ) - ラッコちゃん信者さん» コメント有り難う御座います!主人公をﾞこれだけは譲れないﾞという信念を持った芯の強い人間にしたくて､そこを大切にしていたので､そう言って頂けてとても嬉しいです｡これからも主人公君を宜しくお願い致します! (2021年8月8日 23時) (
レス) id: 002ae44b05 (このIDを非表示/違反報告)
ラッコちゃん信者 - 夢主君の「普通を押し付けられることが嫌い」て言うのが本当に好きだなってなりました。お話もキャラクターとの関係性も本当に大好きです！！ (2021年8月8日 22時) (レス) id: 4e0d7a65ba (このIDを非表示/違反報告)
あんこ入りのよもぎもち｡(プロフ) - 凌空さん» コメント有り難うございます!か､神作?!いえいえ､駄作ですよ!でも､そう言って頂けて嬉しいです､有り難う御座います｡ゆるゆるっと更新していくので､どうぞ宜しくお願いしますm(__)m (2021年7月31日 14時) (レス) id: 002ae44b05 (このIDを非表示/違反報告)
凌空 - え、あ、好きです。大好きです。アイラブユーです。何この神作 (2021年7月31日 3時) (レス) id: 0baa0f9de6 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ入りのよもぎもち｡(プロフ) - つくもさん» 有り難うございまぁぁぁぁぁぁぁす!!! (2021年7月31日 1時) (レス) id: 002ae44b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ入りのよもぎもち｡ | 作成日時：2021年5月14日 19時
