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まだ始まって無かったか。…マレウスがいない。
仕様がない、知らせてやるか。
右手をさっと振りかざすと、小さな妖精が出てくる。マレウスに伝えるよう言うと、深くお辞儀をして消えていった。
場内を見渡すと、ローズハートと目があった。
ロ「おはよう、A」
貴「…はよ」
ロ「また寝癖がそのままじゃないか、今日から上級生になるのだからちゃんとするべきだよ」
貴「…わかってる」
ロ「それに、君は女性なんだから…ッ」
刹那、俺の鎌がローズハートの首元で光る。
貴「それは今関係ねーだろ。こちとら産まれてきてから男として育てられた。それに俺は両性だ。」
ロ「…っすまない、完全にこちらの失言だ」
貴「……いや、こっちもやり過ぎた」
魔法石で出来た鎌をポケットに仕舞う。取り出したら俺の背丈より高いのになんで入るんだろ…。
幸いまだ人は少なくて、騒ぎにはならなかった。
貴「それで?そんな事言いに来た訳じゃ無いんだろ」
途端に、ローズハートの目付きが鋭くなる。
ロ「何だか、嫌な予感がするんだ」
貴「と、いうと?」
ロ「いや、確信は無いのだけれどね」
貴「じゃあ、何が言いたい?」
ロ「…何があっても自分の事を犠牲にしない事。分かったかい?」
貴「分かってるよ」
変な奴。
ロ「そろそろ僕は行くよ。また寮長会議で」
貴「ん」
気づけばもうかなりの人が集まっていた。
…あぁ、ねみぃ。これじゃ始まる前に寝ちゃうかも。
入学式もやっと中盤に差し掛かった。
今まで寝なかった俺、エラいと思う。
でももう限界………寝……ちゃ…………
ロ「っA!危な…」
貴「フローズン・エンパイアッ!」
俺の詠唱と共に、腕に当たった所から青い炎が凍り付いた。
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あんこ入りのよもぎもち。(プロフ) - ラッコちゃん信者さん» コメント有り難う御座います!主人公を゙これだけは譲れない゙という信念を持った芯の強い人間にしたくて、そこを大切にしていたので、そう言って頂けてとても嬉しいです。これからも主人公君を宜しくお願い致します! (2021年8月8日 23時) (レス) id: 002ae44b05 (このIDを非表示/違反報告)
ラッコちゃん信者 - 夢主君の「普通を押し付けられることが嫌い」て言うのが本当に好きだなってなりました。お話もキャラクターとの関係性も本当に大好きです!! (2021年8月8日 22時) (レス) id: 4e0d7a65ba (このIDを非表示/違反報告)
あんこ入りのよもぎもち。(プロフ) - 凌空さん» コメント有り難うございます!か、神作?!いえいえ、駄作ですよ!でも、そう言って頂けて嬉しいです、有り難う御座います。ゆるゆるっと更新していくので、どうぞ宜しくお願いしますm(__)m (2021年7月31日 14時) (レス) id: 002ae44b05 (このIDを非表示/違反報告)
凌空 - え、あ、好きです。大好きです。アイラブユーです。何この神作 (2021年7月31日 3時) (レス) id: 0baa0f9de6 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ入りのよもぎもち。(プロフ) - つくもさん» 有り難うございまぁぁぁぁぁぁぁす!!! (2021年7月31日 1時) (レス) id: 002ae44b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんこ入りのよもぎもち。 | 作成日時:2021年5月14日 19時