雛109匹:頭の悪い(胸糞) ページ15
頭にのっかる木の葉を手に取り、はらりと落とす。
揺れに揺れて地につく合間、その瞬間に、地面に固まる木の葉とともに思いっきり蹴り散らした。
ぶわりと舞う。目の前の女達に降りかかり、それに対する非難の声を聞き流して、舞い落ちる葉の隙間から彼女達を見た。
首をかしげる。
「__馬鹿じゃないの??」
唖然と見つめる彼女達に対して募ったもの…それは怒りじゃない。呆れだった。
「なんであんたらと係わらないかって?なんで男と係わっているかって??そんなこともわからないの?その頭になにつまってんの?あんたらのそのでかい頭はなんのためにあるの?」
「は…」
本当に馬鹿だ。こいつら、私が思っていた以上だった
「私がいつでも優位な立場にいるためよ」
意味が分からないという顔で、彼女達は私を見た。
分からなくていい。あんたらに理解して欲しいだなんてこれっぽっちも思ってないし。
「群がってる男の目的、そんなのあんたらも知ってるでしょ。そう簡単に私が手玉にとられるわけないし、私は選び放題なわけだし、それを勝手に男好きと称したのはあんたらね」
「でも…普通は…!」
「あのさぁ…。普通は、普通はってさ…、なに、あんたらは私と仲良くなりたいの?仲良くなりたかったの?ちがうよね。だったらこんなことするはずないもんね。
そうやって相手を悪い立場に回らせて自分を正当化するのやめたら。馬鹿にしかみえないよ」
「さっきからなにを…!!」
足下の葉っぱを鷲摑みにし、こちらへと駆ける一人の少女を前にして、私は拳をぎゅっと握り締めた。
目の前でそれを振りかぶり、肩をびくつかせた少女の無視して、勢いのまま真横の木に打ち付けた。
みしりと音をたてる手、めくれあがる木の破片。
「…私が憎いの?それは私が容姿を利用してるから?」
「…」
「私はそれなりに努力してるし、…まぁ元が良いんだろうけどさ。勉強も必死にやったし、武術も習ってるし、私は優位になるようがんばってるの」
「それはっ」
「なにもしてないあんたらに言われたくない。口答えされたくないし話したくもない。私、あんたらみたいなの一番嫌い。
その理由教えてあげようか?これから生きる上で必要になること、教えてあげようか?」
一歩ずつ下がる彼女達を、追い込むように歩み寄る
一歩、一歩……確実に距離が縮まったとき……
ふと、聞こえた
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砂糖しぁっ。(プロフ) - うささる@さん» なんと!夢主ちゃんも応援してくださるのですね…!?コメントありがとうございます!空いた時間で更新していくのでよろしくおねがいします!! (2020年2月23日 9時) (レス) id: 51da6414e6 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖しぁっ。(プロフ) - おもちさん» わぁぁこちらこそぉぉ。なんかチャットになりつつあるかなぁと私の自己判断でしたことで…すみません。ゆっくり更新するので気長にお待ちくださいー。 (2020年2月23日 9時) (レス) id: 51da6414e6 (このIDを非表示/違反報告)
うささる@(プロフ) - 先が気になります!主ちゃんも砂糖さんも応援しているので、自分のペースでがんばってください!! (2020年2月23日 8時) (レス) id: 12e32336a9 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - お話を読み返すのも楽しいので無理しないで下さいね?応援してます(*^^*) 間違えてたらすみません、前のコメントで不適切なことを書いてしまったかなと思いまして、、もしそうなら申し訳ないです。 (2020年2月23日 7時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖しぁっ。(プロフ) - おもちさん» なにせ裏表の激しい子ですから…。とくに人が見ていなければ言っちゃうもんですこの子は…。なにせ頑固な子ですから……))そんな夢ちゃんですがこれからも暖かく見守ってやってください (2020年1月28日 0時) (レス) id: 51da6414e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖しぁっ。 | 作成日時:2020年1月13日 17時