雛33匹：藤の家 ページ34
あの後、誰かの鎹鴉が“付イテコイ！コノ私二！”って言って、てる子ちゃんらと別れて、藤の花の家紋の家の前にいる。
…の。が多かったね今。
｢…鬼狩り様でございますね｣
｢おばけっ！！おばけっ！！？｣
｢こら！失礼でしょう？｣
｢ごめんね可愛い！｣
｢こいつ弱そうだな｣
｢こらぁーーッッ！！！！！｣
ひっちゃかめっちゃかするこの二人をたしなめながら、進んでいく。
屋敷に着くまでの庭園はそれはそれは美しかった。でもキョロキョロとする伊之助が離れないかと心配だったし、いまだおばけを疑う善逸はうるさい。どうあがいても庭園を眺めて楽しむ余裕はなかった。
♡
｢あーっ！Aちゃん着物も似合うねぇ！可愛いー！｣
｢ほんとー？そういう三人も似合ってるよ〜｣
｢女の人だけ、帯が赤なんだな｣
｢あ、言われてみれば｣
軽く善逸さんの話を聞き流し、食事が待っているであろう部屋に向かった。
やはりその道中、こいつらは騒がしかった。
｢おいチビお前！今日から俺の子分になれ！｣
｢ふざけんなお前！なんでお前みたいなのにAちゃんが仕えなきゃいけないんだよ！｣
｢うるさいぞ二人とも！夜遅いんだから！｣
お母さんポジションを取りつつある炭治郎を尊敬する。さすが長男。たしなめるのがうまいこと。
案内された部屋を開けると、てんぷらが乗ったなかなかに豪勢な食事が備えられていた。
｢炭治郎〜。おいしかったねぇ｣
｢そうだな。お腹すいてたし、丁度よかったな｣
いがみ合う二人は後ろに置いて、廊下を歩く。歩く速度の速いおばあさんに着いていって、到着した場所は一つの部屋。
お布団でございます。と言って部屋にあったのは三つの布団。あれ、どゆこと。
ぽかん。と炭治郎と布団を見つめていると、おばあさんは口を開いた。
｢女の方の布団はこちらです｣
｢えっ、違う部屋なんですか？｣
｢えええ！？ヤダァーー！俺Aちゃんと寝るんだーーっっ！！｣
｢別に一緒でもいいのなら…移動させましょうか？｣
そう聞かれて、炭治郎の方を向く。
どうする。という視線を受けて、私は必死に頭を上下に動かした。
｢お願いします｣と炭治郎が言う。
相変わらずのお母さんポジションに、大変だろうなぁ。と心の中で目を細めた。
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ゆきだるま(プロフ) - 砂糖しぁっ。さん» いえいえ〜全然構いませんよ〜！これからも頑張って下さい！応援してます〜+.(*'v`*)+ (2019年12月27日 13時) (
レス) id: bda2441edd (このIDを非表示/違反報告)
砂糖しぁっ。(プロフ) - ゆきだるまさん» どうも初めましてこんにちは！！指摘有り難うございます！！コメント全然気付きませんでした！！ごめんなさいそしてありがとう！！！ (2019年12月27日 12時) (レス) id: 51da6414e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - どうも、初めまして！この小説を読み始めたのは最近なんですけど、すっごいハマりました…！頑張ってください！！それから、炭治郎の''郎"の字が"朗"になってますよ〜応援してます！ (2019年12月14日 8時) (レス) id: bda2441edd (このIDを非表示/違反報告)
砂糖しぁっ。(プロフ) - くどはるさん» コメントありがとうございます！！いい意味でも悪い意味でも、裏切ります！(無駄にいきいきしてる)。続編制作中ですので、楽しみに待っていてください！！ヒロインちゃんまだまだがんばりますよ！！！！ (2019年8月29日 19時) (レス) id: 51da6414e6 (このIDを非表示/違反報告)
くどはる(プロフ) - いい意味で裏切られたような感じです！ヒロインちゃんに簡単には靡かない男性陣たちを見れて新鮮だしとっても面白かったです。続きが早くみたくて待ちきれないです！！ (2019年8月29日 2時) (レス) id: 356a43a05c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂糖しぁっ。 | 作成日時：2019年7月6日 18時
