雛10匹：期待の新人 ページ11
その後、炭冶郎が柄悪男の腕をへし折ったりした。
ずっと見ていただけだったけど、後ろの男が“ヒッ”“止めないと…！”とか叫んでうるさかった。
そして今は、隊服の寸法を測っている。
まぁ測っているっていってもただ腕を上げているだけなんだけど。
早く終わらないかなぁとぼおっとしていると、定規のような物で測りながら、日本人形娘は口を開いた
｢…A様でございますね｣
｢…うん？｣
｢志織様から話は伺っております｣
師範から？
サイドテールの子が、ちらとこちらを見たが、白髪の少女はそのまま続ける
｢志織様から、継子ができたと一年ほど前に伝わり…。その話は、どの隊員の中でも有名になっております｣
｢うそ…｣
そんな私の存在知られていたのか。
せっかくなら、可愛いことで有名になりたかったんだけど
なんて考えていると、採寸か終わったのかさっそく隊服を持ってやってきた。
もらってから小さく礼を言うと、日本人形娘達は口を開いた。
｢私どもは、今日まで貴女が鬼殺隊に入ることを心待ちにしていました。
志織様の意思を受け継ぎ、これからのご活躍を、楽しみにしております…＿｣
♡
最終選別を思い出しながら、歩いて行く。
長かった七日間。もう二度とこんなことはしたくない。七日間も風呂に入れないとか地獄以外のなんでもない。
はぁ。という憂鬱なため息が漏れる。
くっそう惜しいことをした。せっかくたくさん男がいたんだから、一人二人堕とせばよかった…。
てか誰か私のことを守ってくれてもよくない？！阿呆か！？
｢くそぉ！あの炭冶郎め！次会ったら必ず堕としてやるんだから！
あの金髪小僧も皆！もぉ悔しいぃぃ〜！！｣
一通り叫び終わると、おみやげの草餅を握り締めてあぜ道を走った。
見慣れた桜の木が、いつものように直立していたからだ
悔しさも今の思いも、全部師範に伝えたい。
そして、帰ってきましたよ。と笑って言いたい。
(！…見えた！)
いつものひっそりとした瓦屋根の家。
軽くなった足取りで、長い草をかきわけて進む。…すると
｢………誰か、倒れてる？｣
目を細めて見えるくらいの距離で、誰かがうつぶせになって倒れていた。
近づけば近づくほど、その姿は鮮明に見えてきた。
＿＿紺色の髪、矢絣柄をした着物。
…その二つの特徴を脳で理解した途端、私は、我を忘れてその人の元へ走っていった。
…草餅が、ぼとりと落ちる音がした。
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ゆきだるま(プロフ) - 砂糖しぁっ。さん» いえいえ〜全然構いませんよ〜！これからも頑張って下さい！応援してます〜+.(*'v`*)+ (2019年12月27日 13時) (
レス) id: bda2441edd (このIDを非表示/違反報告)
砂糖しぁっ。(プロフ) - ゆきだるまさん» どうも初めましてこんにちは！！指摘有り難うございます！！コメント全然気付きませんでした！！ごめんなさいそしてありがとう！！！ (2019年12月27日 12時) (レス) id: 51da6414e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - どうも、初めまして！この小説を読み始めたのは最近なんですけど、すっごいハマりました…！頑張ってください！！それから、炭治郎の''郎"の字が"朗"になってますよ〜応援してます！ (2019年12月14日 8時) (レス) id: bda2441edd (このIDを非表示/違反報告)
砂糖しぁっ。(プロフ) - くどはるさん» コメントありがとうございます！！いい意味でも悪い意味でも、裏切ります！(無駄にいきいきしてる)。続編制作中ですので、楽しみに待っていてください！！ヒロインちゃんまだまだがんばりますよ！！！！ (2019年8月29日 19時) (レス) id: 51da6414e6 (このIDを非表示/違反報告)
くどはる(プロフ) - いい意味で裏切られたような感じです！ヒロインちゃんに簡単には靡かない男性陣たちを見れて新鮮だしとっても面白かったです。続きが早くみたくて待ちきれないです！！ (2019年8月29日 2時) (レス) id: 356a43a05c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂糖しぁっ。 | 作成日時：2019年7月6日 18時
