六年生、ある日の事。 ページ3
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有｢いのちゃっ…、っ｣
伊｢？？｣
有｢、...っく、うぅ.. ｣
出会って、オレに懐いてくれたころだったかな、
まだ先生にしか心を開いてなかった大ちゃん。
この時のオレには、まだ何で泣いてるのか分からなかった…。
大｢んふ、なぁーに泣いてるのー？折角けーくん来てくれたのに〜｣
有｢んぅぅっ、…っおーちゃ、せんせっ｣
伊｢…オレ、何かできること ないですか…？｣
大｢あ！けーくん！だいきくんと手、つないでー｣
大ちゃんがいる施設には、度々お邪魔するようになってたから、大 野先生はオレにも他の子たちと同じように接してくれる。
伊｢？…うん｣
有｢ひっく、…っ、……、……………｣
大｢んふふ｣
伊｢こんなので良いんですか？｣
大｢だいきくんにとったら、こういう事がね、とっても嬉しいんだよ｣
最初、一緒にいたいなって思って、…でも何をしたら良いのか分からなくて。
分からないから、この施設に来た。
有｢、…くふ｣
伊｢…笑｣
そしたら、大 野先生が ふわんふわんした空気をまといながら挨拶してすぐに、
だいきくんの お友だちだぁ、なんて言うから周りの子たちの注目の的になって驚いたのは今でも忘れない。笑
大｢…ね？｣
伊｢はい、オレいっぱい手、つなぐね！｣
有｢…、｣
反応は薄いけど、オレの手を拒まないからイヤじゃないってこと。
そう大 野先生が教えてくれた。
有｢ .. ､｣
伊｢ん？｣
大｢だいきくんは、けーくんともっと仲良しになりたいんだって。｣
伊｢え、？！…いいの？｣
大｢お手紙書いてたもんねぇ、んふふ、持っといで？｣
そうして持ってきてくれた手紙は、今よりも少し不格好な字で、…でもそれが可愛いんだよね、笑
…凄く嬉しかったな。
伊｢だいちゃん、ありがとう！！｣
有｢…？｣
伊｢え？｣
大｢あは、だいきくん、けーくんがね、お手紙すっごく嬉しいよーだって。よかったね？｣
有｢…っ、｣
" ありがとう "
とか
" 嬉しい "
そういう感情に今よりずっとずっと慣れてなかった大ちゃんの印象は、泣き顔だったなぁ。
伊｢…だいちゃんの笑った顔、もっと見たいなぁ、…｣
大｢んふ、きっと大丈夫。これからも だいきくんと仲良くしてやってね｣
.
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��｢あ。もしかして、生徒手帳に挟んでるあれって…｣
伊｢あの時の手紙、…オレの宝物。｣
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のん - じゃらしさん» 久々の更新、嬉しいです！ これからも楽しみにしています!! (2021年4月15日 7時) (
レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - はい！ 楽しみにしております！ (2021年4月6日 17時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
じゃらし(プロフ) - のんさん» ありがとうございますm(_ _)m！！いつも嬉しく思ってます！！！前よりゆっくりではあるかもしれませんが、更新させて頂きたいので、よろしくお願いしますm(_ _)m！ (2021年4月5日 23時) (レス) id: 9bfd37e79f (このIDを非表示/違反報告)
のん - ゆっくりだけれど、しっかり自身のトラウマと向き合っている大ちゃん。その過程が繊細に表現されていて、パロディーなのに、ジーンときちゃいます！これからも楽しみにしております！ (2021年4月5日 15時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 久々の更新、嬉しいです！ これからも楽しみにしています!! (2021年4月2日 7時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゃらし | 作成日時：2020年5月25日 16時
