臆病者は最強と並ぶ 2

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灰原「…っ…好きだよ、A」

A「えっ…」

灰原「大好き」

ぎゅうっ

そう言って優しくふんわりと抱きしめられる。

A「ゆ、うくん…」

灰原「あ、のね、五条さんからも、七海からも、告白されてたのは知ってた…んだけど…どうしても取られたくなくて…」

そうだったんだ…でも、私は好きって感情が未だによく分からない。

A「雄くん…」

灰原「？どうしたの？」

A「好きって…なぁに…？」

灰原「…うーん…何だろう…その人といると嬉しくて楽しくてドキドキするっていうか…そういうのを好きって言うんじゃないかなぁ…」

…私は皆といれる事が嬉しくて楽しい。でも、ドキドキはしていないと思う。…難しいなぁ…。

灰原「あ、あのさ！まだ返事はいいからさ、その…もし良かったら、僕の彼女になって欲しいなぁ…なんて…」

そう言ってはにかんだ雄くん。

A「…うん。ありがとう！」


A「しょーこさあぁあぁあんっ！」

バターンッ

硝子「ドア壊れるから優しく開けろよ」

A「すみません！」

硝子「で、どうした？」

A「あ、あの…五条先輩と建人くんと雄くんに告白されました」

硝子「…は？」

あぁっ、ココアシガレットが落ちそう！！

硝子「マジかアイツら…」

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