母校訪問？ ページ7
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数日後
「所長、お呼びですか」
Aはロッククライムに呼び出され、所長室へ来ていた。
ロ「おお、金剛来たか」
ちなみにコスチュームに着替えてない時は大抵苗字呼びなのだ。
「何でしょう」
ロッククライムは彼女を見るなり立ち上がった。
ロ「出かけるぞ！」
「え？どこに」
ロ「ついてこい！」
「ちょ、待ってください！」
慌てるAを無視してそのまま事務所を出て行く。
ワケが分からないまま、Aは上司の後を追った。
所長が直々に任務に出るって事なのかな…？
珍しい…滅多に出向く人じゃないのに。
それに、どこに行くんだろう。
隣で車を運転する上司をAは怪訝そうに見ていた。
ロ「着いたぞ！」
「……ここってもしかして」
ロ「もしかしなくてもお前の母校・雄英高校だ！」
「……見れば分かります」
そう、そこはヒーロー育成の最高峰であり、Aの母校である雄英高校だった。
相変わらず高校とは思えないバカデカさ。
「で、何でまた雄英に？たしか所長も雄英出身でしたけど…母校訪問ですか？」
ロ「ま、そんなとこだ！行くぞ！」
あ、ちゃんと菓子折り用意してる。
私服カジュアルだったかしら…ヒールは履いてるけども。
理解ができないまま、所長の後をついて行った。
入り口には雄英バリアーが敷かれているが、事前にアポを取っていたのか許可書で難なくクリア。
そのまま職員室へ向かった。
上司がドアを軽くノックした。
？「やぁ！待ってたよ！」
ドアを開けると、屈強な男性の肩に乗っている白い生き物が声をかけた。
ロ「どうも校長、ご無沙汰しております。相変わらず整った毛並みで」
校「秘密はケラチンさ！久しぶりだね、ロッククライム」
男性の肩から降りたのは校長・根津。
動物に人間以上の知性が発現したという大変珍しい人(？)
片目には傷跡があり、ただの動物だった頃の名残だろうか。
ロ「おお、ブラドキング！元気か」
ブ「はい。お久しぶりです」
先ほど根津が肩に乗っていたのはこのブラドキングだった。
根「おや、そちらは」
「あ、校長先生。お久しぶりです、覚えておいでですか…？」
根津がこちらを見たので慌ててしゃがんで挨拶する。
根「もちろん金剛さんだろ？忘れるワケないじゃないか」
ブ「久しいな」
「ブラドキング先生もお久しぶりです」
2人は校長室へ誘導された。
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作者名：安奈 | 作成日時：2017年9月19日 0時
