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プロ2「では今日はこの区間のパトロールを行う！特に治安が悪い場所ではないが、人通りの多い場所だ。不審な人物が紛れ込んでるかもしれん、十分見張ってくれ！」
皆「はい！」
とある繁華街がある区間に来ていた。
今日はここのパトロールが主な業務だ。
プロ1「基本2人で分かれて分担しましょう」
「分かりました、お願いします」
区間を二手に分かれてパトロールする事となった。
Aが同行するのは女性の3年先輩のプロヒーロー。
プロ1「怪しい人がいたら逐一報告よろしくね」
「はい」
任務なのに、頭は別の事で支配されていく。
プロ1「ちょっとここ道が分かれてるわね」
「あ、そつですね…ここで二手に分かれますか？」
プロ1「(ここでこの子1人にするのは不安だけど…)…そうね、そうしましょう。何かあったらすぐ連絡ね」
「分かりました」
Aは先輩ヒーローと別行動に移った。
「………」
1人になると、あの日の事をずっと思い返してしまう。
突き飛ばされた瞬間、聞けなかった言葉。
一体あなたは私に何て言ったの？
胸が苦しくなる。
ダメだ、今は仕事に集中しないと。
仕事をこなせば気がまぎれると思ったのに。
「……はぁ」
情けない自分にため息を吐いた瞬間
？「きゃーー！！」
「……っ!?」
ドンッ！！
女性の悲鳴と共に身体に衝撃が走った。
誰かが自分にぶつかったのだ。
見ると、男が慌てて走り去っていく。
？「ちょっと！あんたヒーローでしょ、ボサッとしないで捕まえてよ！！私の鞄取られたのよ！アレには大事な物が入ってるの！お願い、取り返して！」
引ったくりか。
「あ、はい…すみません」
慌てて立ち上がり、犯人の後を追うべく走った。
意外に足が速い犯人。
路地へ回り込んだので、追いかける。
「！」
プロ1「ダイアナ、大丈夫確保したよ」
路地の角を曲がると、先輩ヒーローがもう犯人を捕まえて縛りあげようとしていた。
「……すみません」
プロ1「いいのいいの、捕まえられたんだし。この鞄あの女の人に返してあげて」
「…はい」
先輩から鞄を受け取り、女性被害者に渡しに行った。
プロ1「………」
とぼとぼと歩く彼女を先輩ヒーローは心配そうに見つめていた。
私は何をやってるんだ、あんな引ったくり相手にヘマを…。
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作者名：安奈 | 作成日時：2017年9月19日 0時
