観察三十三 ページ7
橋川百合side
風紀室に呼ばれた
いつものようにかわいくもなんともないアイドルのしりぬぐいをして私が電話をかけているときに駆け込んできた風紀委員
彼らには何気に迷惑をかけたしと思い素直についていけば別の風紀委員に連れられてちょっと困ったような顔をしたあんずちゃん
私はともかくなんであんずちゃんまで？それにしてもちょっと困った顔のあんずちゃん可愛い。
お父様やお母様にお人形さんみたいでかわいいと言われてた私だけど絶対あんずちゃんのほうがかわいいわよね
屋上でのこととか親衛隊使って迷惑かけちゃったこととか謝ったけど、未だ見つからない先輩を思ってやった行為はただの愚案だった
というか、あのころの私はどうかしてた
だって先輩をお人形にしたいとかあんずちゃんをお人形にしたいとかかわいいアイドルの子たちを私の身代わりにしようだなんて
なんであんなわけのわからない作戦を思いついたのかな？
「こちらです」
洗礼された犬のように進んで道を譲る彼ら
あんずちゃんと私は少し立ち止まりながらもその風紀室と書かれた扉を開けた…ら
「いらっしゃいプロデュース学科のお二人」
無表情でこちらにちらりとも目を向けず資料の山を相手にする探していた先輩の姿
ま、まさかこんなところで逢うなんて思いもしなかったけど…
あんずちゃんもいつもは変わらない表情を驚きに染めている
「え、あ…え？」
「二人を呼んだのはほかでもない。アイドルたちの様子を知るためだ」
にこりともせず
ようやくこちらに顔を向けて先輩は言い放つ
横に居て苦笑したように笑うのは三年の朔間先輩だ
よく一緒にいる双子の後輩がかわいかったから覚えている
―――それにしても、そうなんだ。風紀が動くのか…
どこか感心したように動く脳はその事実を冷静に受け止めた
学院の規則を重んじる風紀
この学院の校則は緩い。けれど、校則を破るその先に待ち受けるのは風紀の断罪
けれどその本質は違う
彼らは学院の規則を生徒に守らせるのも仕事だけれど最重要事項は学院の顔であるアイドル学科の監視にあるとされていた
これは私が独自に先輩を知るために調べた事柄だ
生徒会に了解も取らずして風紀が動く
―――アイドル学科を見限った？いや、違う
これは緊急事態であるわけだし、何より学院の顔であるアイドル学科をそうやすやすと見限るとは考えにくい
私は先輩に出会えた喜びをかみしめつつ考えを巡らせた
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レス) id: 7f2cf0d803 (このIDを非表示/違反報告)
カレン - 続編が開けない悲劇 (2021年2月22日 16時) (レス) id: 103a37bcc3 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮華 - 確かに続きを見ようとしたらページが無くてシリーズ3まだなのかな？って思いました！リクエストで、2月8日（ニーハイの日）と言う事でニーハイを履いた夢主に対してレオくんが独占欲と嫉妬全開になる話お願いします！ (2020年3月23日 7時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
クロにゃんスリーピー(プロフ) - この小説が面白くて気に入りました！シリーズ２から続編を見ようもしてもページがみつかりません！どうしたらいいですか？ (2020年1月21日 17時) (レス) id: bad43f72a1 (このIDを非表示/違反報告)
朔咲(プロフ) - この小説とても面白いです！お気に入り登録しました！このシリーズは２まで読ませて頂いたのですが、「続編を見る」を押してもページが見つかりません！続編はないのでしょうか？ (2018年12月28日 16時) (レス) id: 6cb6312e2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空道ユメノ x他1人 | 作成日時：2017年6月9日 21時
