観察五十三 ページ29
温められたたこ焼きをおなかに入れて開店の暖簾を上げれば五分としないうちに客の足が向いた
そのうち店内に人が増え注文された品を運んでいるときに腕を掴まれる
誰だと思い手に品があるから投げ飛ばすこともできない、渋々後ろを振り向けば明るいオレンジ色の髪
「A！？」
「レオ…！？」
アイドル合宿に行ってるはずの友人に私は思わず声を上げる
彼は私の姿をじっと見つめると次の瞬間にはとてもうれしそうに笑う
淡い水色のパーカーに濃ゆくもなく薄くもないオレンジ色の水着。模様には雄々しい一匹の獅子が描かれていた
「なんかわからないけどAに会えてうれしいぞ！あと水着似合うな！」
恥ずかしげもなくほめる姿はもちろんお店であるためほかの人からも見られてるわけだが…
なんでここでそれを言うのか…周りの空気がすっかり恋人たちを見る目つきのそれだ。生暖かすぎていたたまれない。叔父さんのにやにやとした顔もここから見えて腹正しいし
どうしようかと困惑しつつとりあえず手に持っていた商品をお客さんのテーブルへと運べば「彼氏かっこいいねぇ」と茶化されるやめていただきたい
「A−？あんなイケメンな彼氏どこで捕まえた？」
「彼氏じゃなくて友人」
「まったまた〜。休みやるから彼氏と遊んで来い」
エプロンを取り上げられ水着姿になった私は厨房から追い出される。
そうすれば横で待っていたのだろう。レオが嬉しそうに私の手を握り輝く笑顔で「泳ぐぞ！」と笑う。が、そのあとに後ろから声をかけられた瞬間、彼は私に自分が来ていたパーカーを被せると隠すように抱きしめた
「ちょっと王様ぁ？なにしてるわけぇ」
「そうよ！すぐに消えちゃってびっくりしたわ！」
「ふっぁあ。なんでこんな昼間に海なの…」
「leader！勝手な行動を慎んでくださいとあれほど…？抱きしめてらっしゃるladyはどなたですか？」
「悪いなお前らちょっと知り合いを見つけて、あ、すおーコレは俺の『宝物』だから見せないようにしてるんだ！」
大事なものは大切にしまって見せないようにしないといけないだろう？と明るい声が耳に届くが私は「コレ」扱いか
というかそろそろ苦しい、格好的に一目はばからずイチャツクバカップルだよな？うわ最悪
「Aごめん苦しかった？」
「私を物扱いしないで」
「ごめん！」
人の気配がなくなった途端解放されたため文句を言えば悪びれのない笑顔に、コイツわかってないなとため息をついた
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妃瀬(プロフ) - 続編はなんらかの理由で開かない様だ…。めちゃくちゃ好きな作品だから是非続きを見たい (6月10日 0時) (
レス) id: 7f2cf0d803 (このIDを非表示/違反報告)
カレン - 続編が開けない悲劇 (2021年2月22日 16時) (レス) id: 103a37bcc3 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮華 - 確かに続きを見ようとしたらページが無くてシリーズ3まだなのかな？って思いました！リクエストで、2月8日（ニーハイの日）と言う事でニーハイを履いた夢主に対してレオくんが独占欲と嫉妬全開になる話お願いします！ (2020年3月23日 7時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
クロにゃんスリーピー(プロフ) - この小説が面白くて気に入りました！シリーズ２から続編を見ようもしてもページがみつかりません！どうしたらいいですか？ (2020年1月21日 17時) (レス) id: bad43f72a1 (このIDを非表示/違反報告)
朔咲(プロフ) - この小説とても面白いです！お気に入り登録しました！このシリーズは２まで読ませて頂いたのですが、「続編を見る」を押してもページが見つかりません！続編はないのでしょうか？ (2018年12月28日 16時) (レス) id: 6cb6312e2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空道ユメノ x他1人 | 作成日時：2017年6月9日 21時
