十五話「新入りは生意気な」 ページ19
「さて、今のうちに、二陣を退けられるように戦力を配置し直す必要があるな」
会議の後の事だ
手元に目線を落としたグルッペンが、目の前の二人の男を見るでもなく呟き、視線を上げた
「そういう訳で、お前達の今後の働きに期待しているぞ」
「はいはい、分かってますよ
A国で良いんですよね？」
一人が退屈そうに言った
「あぁ、あろまほっとが前線を引いたのと同時にヒラが下がった
B国の穴はレトルトで埋める
ヒラの空いた分はお前が埋めろ
そしてもう一人、お前はC国だ
うちから本格的に支援を受けたいと連絡があったのでな」
「了解です
んじゃあ行って来ますね
久々に先輩とツラ合わせんのは嫌なんすけど」
「俺本部待機が良かったなぁ....」
それぞれが微妙な顔をしながらも、二人の男は退出する
「中々癖のありそうな新人君だねぇ」
新入り二人が部屋を出てから、側で聞いていたFBが言った
「まぁな
だが腕は保障しよう
それぞれ秀でている部分は違うが、優秀なことには変わりない」
「支援も大事ですが、こちらの戦力もカツカツですよ....
軍医は歌詞さんとエーミールさんで賄えてますし諜報員もいますが、いかんせん近接戦担当をかなり派遣してますから」
「そうだな....
まぁ、いざとなれば機械兵もいる
何より、我々も前線に立てば問題は無いさ」
「ははっ
ご冗談を.....
きっくんやあろまほっとと違って、俺は鍛え方が圧倒的に足りて無いですよ.............
.........えっ冗談ですよね？」
総統は、焦る東軍大将を楽しげに見ていた
.
「やぁお二人さん
守備はいかがです？」
「ん？
あぁロボロさんか」
「まぁまぁって感じ」
地下の実験室
篭って作業をしていたのは、東南軍の軍医である、エーミールと歌詞太郎だ
作業台には、ここ数日の間で殺したエイリアンの死体が転がっている
敵の弱点を探り、新兵器を作成するのが、頭脳派の二人に任せられた仕事だった
「うっわぁグロッ
まじの解体やん」
「えぇまぁ
....ところで面白い情報を得られましてね
確信が持て次第、明日の会議ででも発表しますよ
期待しててくださいね」
「ほーん
まぁ歌詞さんは兎も角エミさんやしな
あんまり期待せんとくわ」
「え“っ」
「あははっ
まぁお楽しみにって事で」
「おん
じゃあもう行くわ
邪魔して悪かったな」
「いえいえー」
「俺ってあんまり人徳ない？」
「今更気づきました？」
項垂れたエーミールだった
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ココア(プロフ) - シオンさん» コメントありがとうございます！はい、元ネタは我々だの方々の実況です。対エイリアン、という単語にハッとしまして.....。更新頑張ります！！ (2017年7月1日 17時) (
レス) id: 742ad63ee0 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 番外編、おめでとうございます!!楽しみです!!エイリアンは元ネタ我々だですか? (2017年6月30日 16時) (レス) id: 986262ce68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア | 作成日時：2017年6月29日 13時
