初めての日 ページ3
“はじめまして 英傑の皆さん。今日からサポート役として七人目の英傑として選ばれたAって言います。シーカー族出身ですが イーガ団とはなんの関わりもありませんので。そこのところよろしく…！”
今日は英傑たちが集まって会議をする日。全員が席につきこれから始まる
…という時、私たちの前に現れたふわふわの動物のようなものが突然話し始めた。
｢…だれだい？こんな玩具を持ってきたの。｣
｢まぁまぁ！そういうなってリーバル！おもしれぇじゃねーか！！｣
じーっと疑わしそうにいうリト族の英傑リーバルと
ガッハッハッと大きく笑うゴロン族の英傑ダルケル。
｢ふーん。サポート役としての英傑ねぇー。
でも姿が見えないんじゃあ 疑っちまうのも無理はないと思うがねぇ。｣
ふわふわなものをつつきながら ゲルドの英傑ウルボザが話しかける。
“私も姿を現したいのはやまやまなのですが…何分、あがり症と言いますか…男性なれしていないと言いますか…育った場所のせいと言いますか…”
ふわふわしたものは困ったように机にベタっと横たわる。
この生き物 いろんな動きができるんだ…！
｢なんだか 可愛い…｣
｢あぁ もうっ！ そんなこと言ってないで早く入ってきてください！A！！｣
姫様がしびれを切らしたみたいで扉をばっと開ける。
するとそこにはリンクがいて 後ろの方でビクッと髪の白い可愛い感じの女の子が『きゃっ』と隠れていた。
｢ふーん。退魔の剣の英傑様はとぉーってもモテるんだねぇ。｣
｢…別に。｣
リーバルが嫌味をいうが リンクは気にした様子なく流し、後ろの女の子に｢大丈夫だから…。｣と声をかける。
少しだけ空白の時間が流れたあと ちょこんと顔を出し 女の子は皆に向かって言った。
『…シーカー族…の，A…です。が、頑張って…なれるの…で… よろしくです…。』
これがのちの 贄の巫女 Aと 私たちが初めてあった日の出来事だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢乃ココロ | 作成日時：2018年2月3日 21時
