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霜花Side
鬼「霜花、もう一度言う鬼にならないか？
私であれば貴様を救うことができる。
鬼殺隊よりも居心地がいいはずだ。」
私は、柱だ。
鬼の誘惑に負けてはいけない。
だが、誘惑と思ってしまうほど、今の私にはとてもその言葉が救いに聞こえる。
鬼になれば、裏切られない。
鬼になれば、いじめられることもない。
鬼になれば、私を必要としてくれる？
ごめん。しのぶ、義勇、蜜璃、A
君たちとだったら、居場所はあったけどもう戻ることはできない。
鬼も、人も大して変わらないものだ。
むしろ、人のほうが鬼なのかもしれない。
それに、鬼になる者達は、過去に原因がある。
それも、人によるものが多い。
あぁ、そう考えると鬼はとても可哀想な生き物だな。
被害者の集まりなのかもしれない。
人によって人生を狂わされた人達。
もちろんそうじゃない鬼もいるだろう。
だけど、鬼のほうがだいぶ居心地がいいのかもしれない。
だから、私は＿＿＿＿
霜「喜んで鬼になります、無惨様。
私をどうか導いて下さい。」
鬼「では、私の血をふんだんに分けてやろう。
貴様は今日から上弦の零だ。
名前については変えない。」
苦しい………けど、この位どうってことない。
私は、直ぐに血に順応した。
鬼「！あまり苦しそうにもしなかったな。
それに、順応能力が高いな。
素晴らしい、やはり最強の柱と謳われるだ
けあるな。」
霜「お褒めの言葉、ありがとうございます。」
鬼「では、鬼の本拠地。無限城に向かう。
鳴女。」
ﾍﾞﾍﾞﾝ
どこからともなく、三味線の音がした。
その瞬間、全く別の場所に居た。
霜「！？」
鬼「鳴女は場所の転移能力がある。
そしてここが無限城だ。」
「今から、上弦の鬼達に貴様を紹介する。
鳴女、他の鬼たちを集めろ。」
鳴「わかりました。」
ﾍﾞﾍﾞﾝ
もう一度音が鳴ると、6人の鬼が現れた。
童「あ！女の子だ！
無惨様、その女の子は何故此処にはいるん
ですか？」
鬼「黙れ童磨、今からその事について説明す
る。そのために貴様らを呼んだのだ。」
鬼「こいつはだな…………
………という訳で此処に居る。」
霜「皆様、初めまして。
氷月霜花と申します。元鬼殺隊氷柱です。
今日から上弦の零として鬼になりました。
よろしくお願いします。」
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作者名：八仙花 | 作成日時：2020年6月29日 21時
