二人目の主 ページ4
二人目の主は優しい方々でした。
主は2人いて双子で兄弟でした。
弟の縁壱様は忌み子と言われ酷い扱われようでした。
兄の巌勝様は家を継がせる為に剣術などを日々鍛錬していました。
私は1度、縁壱様の事について主のお父様に物申しました。
ですが、縁壱様の扱いが変わる事はなく私はそのことを言った瞬間殴られました。
別に痛くはありませんでした。
吸血鬼ですから。
主のお父上は
父「朱乃といい、お前といい。
あいつの何処がそんなにいい?
ろくに喋れもしない忌み子のあいつが!!」
といいました。
私は怒りが湧きました。
ですが反論したりしませんでした。
ここで反論したら使いの立場から降ろされてしまうと思ったからです。
そうなったら縁壱様を守る事ができなくなってしまいますから。
縁壱様とはよく遊びました。
凧揚げをよくしました。
巌勝様とは鍛錬のあとに話したりしてました。
私は使いですから、鍛錬の後に必要なものを用意していましたからね。
話を聞いていて分かったことは、巌勝様は弟様のことを哀れんでいることでした。
理由は喋れないのと、耳が聞こえないのと、お母上の足にいつもくっついているからだそうです。
ですが、巌勝様のは優しい性格でしたから弟様の所に遊びに行ったり、笛をあげたりしていました。
ある日、縁壱様がいきなり喋りました。
これには私も吃驚しました。
縁壱様はその時に
縁「俺はこの国で二番目に強い侍になる」
と仰っしゃりました。
巌勝様は無理だと思っていました。
それは私もそうでした。
ですがとある剣術の鍛錬する日に縁壱様が巌勝様が倒せなかった指南役を倒してしまいました。
私と巌勝様は吃驚しました。
縁壱様は人を打つ感覚が嫌だった為、剣を握ることは無くなりました。
巌勝様はというと、縁壱様が指南役を倒したときに悔しそうな顔をしていました。
そして前の主人と同じ憎悪を含んだような顔をしておりました。
凄く不安になりました。
前と同じになってしまうのではと…
私は積極的に巌勝様に話しかけました。
ですが心の闇を取り除く事は出来ませんでした
私は積極的に話しかけてる期間でも縁壱様とは遊んだりしていました。
前と違って話すようになりました。
縁壱様が話すようになってから遊んでいるときに
縁「Aは人間なの?」
と聞かれました。
吃驚しました。
何故わかったのかと不思議でした。
なので私は
『どうしてそう思ったの?』
そう聞きました。
57人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:八仙花 | 作成日時:2020年6月29日 21時