鬼呼ぶ使い (ページ20)

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『炭治郎さん、貴方は何故まだ警戒してるんで
　すか？』

炭「!!……実は、Aさんから鬼舞辻の匂い
　がするんです。」

皆「！？」

『そうなんですか？
　その鬼舞辻無惨という鬼は､どのような姿をし
　ているんですか？』

炭「えっと、赤い目をしていて肌は白いです
　これだけじゃ分からないと思いますが
　これ位しか覚えてないんです。
　すみません…。」

『いえいえ､構いませんよ。
教えて下さりありがとうございます。』

赤い目をしていて、肌は白い。
会ったことありましたっけ？

…！いや、まさかとは思いますがね。

最初の主は当てはまりますね。
しかも現に鬼になってしまったことは知っていますし…

まさか…ね…。

『今、考えてみましたがわかりませんでした。
　すみません、いつ会ったのやら…。』

決して嘘ではありませんよ。

心当たりはありましたけど…
まぁ、違いますよね！

炭「あの、すみません！
　もう一つ言いたい事があって質問なんです
　けど、Aさんはヒノカミ神楽をご存
　知ですか？」

「一家に代々伝わっているものなのですが
　誰に聞いても知らないみたいで…
　すみませんわかりませんよね…」

ヒノカミ神楽ですか…
日の呼吸のことではないのでしょうか？

…！そういえば、前に縁壱様がとある家族に
神楽として呼吸を伝えたと言ました。

もしかして、それの事でしょうか？
聞いてみますか。

『あの、炭治郎さん。
　そのヒノカミ神楽というのは日の呼吸の事
　でしょうか？』

炭「！!はい、恐らくその日の呼吸というもの
　だと思います！」

『すみませんが炭治郎さん。
　一応、そのヒノカミ神楽を見せて貰えません
　か？』

炭「わかりました！
　少ししか出来ないんですが…
　では外へ行きましょう！」

・

・

・

炭「これが一家に代々伝わる神楽です。」

あの動き、確かに日の呼吸です。
そうだったんですね、縁壱様。

やはり神楽というのは日の呼吸の事だったんですね。
良い人達に伝えましたね。

『それは、日の呼吸の動きです。
　始まりの呼吸と言われている呼吸です。
　では、説明させて頂きますね。
　日の呼吸と言うのは…

　……という事です。』

炭「ありがとうございます！Aさん！」

『いえいえ、礼には及びませんよ。』