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教祖様の気配は鬼に変わっていました。
その時に私はまたやってしまったと酷く悲しみました。
ですが、何故鬼になったのかと問う為に気持ちを切り替え教祖様に聞きました。
教祖様は
「へぇ、鬼ってわかったんだ。
神様なんて居ないのに信じる彼らが可哀想な
んだ。
だから、殺してあげるの、そしたらこの世の
苦しみから逃れられる。
それに、俺と永遠の時を過ごせるんだよ?
嬉しいことでしょ?」
と仰っしゃりました。
あぁ、きっと教祖様は毎日自分に縋る人たちを見て、心が疲れてしまったんだろうと思いました。
また主を鬼にしてしまったと後悔しました。
そして、自分の無力さを痛感しました。
そんな風に落ち込んでるときに教祖様は
「ねぇ、Aと過ごす時間だけは、楽しかっ
たし、感情も取り戻せた。
凄く感謝してる。
だから、此処から出てって、じゃないと
Aを殺さないといけなくなる。」
と仰っしゃりました。
私はその場から逃げました。
これから教祖様が人を殺していくのだと思うととても悲しかったです。
ですが、教祖様が鬼になってしまったのは私のせい、何より恩人なので切ることなんて出来ませんでした。
そして教祖様が鬼になってしまってから、私は「鬼呼ぶ使い」と言われ始めました。
何処から情報か漏れたのかは知りませんが、平安の頃から姿が変わってない私を、主を鬼にしてしまった私を皆は「鬼呼ぶ使い」といいました。
教祖様を信じてる人は、教祖様が鬼なんてことないと言い、私の事を「鬼呼ぶ使い」という人達と揉めてました。
私のその名が広がってから、私は鬼殺隊に追われる身となってしまいました。
鬼舞辻無惨とつながっているのでは?という仮定から。
そこから、なんやかんやあって今の主に出会うのです。
今の主と出会ったのは大正でした。
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作者名:八仙花 | 作成日時:2020年6月29日 21時