SV2 ページ8
「ん〜、そこバイト。あ〜……、そこもー、バイト。マジマジ、ワーホリなの俺。時間あると落ち着かなくてさあ〜。んや開ける開ける、テキトーに代わってもらうし。Aちゃんどこ都合いい、ってか逆にどこ無理なんだっけ? ……んはは、寝てるし食ってるって。お前に心配されんのやだわ」
「ウチ片親なのに兄弟バカ多くてさあ、で俺ってば長男だから進学とかって選択肢ハナからないわけ。姉貴……? あ〜姉貴ね。デキ婚で家出たわ。てか二年間連絡取れてないもん。……んははは、ザンネーン、俺ってばコソコソ真面目に就活してたからもう内定もらってま〜す。来年からデジタル土方のめるちゃんですよ〜♡」
「そういや格好とやかく言われたことあんまないわ。まー親父四十路で髪緑だし妹年長でブリーチしてるし。髪傷むからガキにブリーチの余り使うのやめてほしー」
「演劇部にも顔出したいよねー。ホントは粘れるだけ粘って引退したかったんだけどさあ、怪我したじゃん、夏に。んでそのまま。まーそれでも長い方か」
「演劇やってたころマジで情緒ヤバかったんだよね。役に引きずられるってか。三役掛け持ちしてたときとかさ、ライト見た瞬間めちゃくちゃ悲しくなって涙止まんなくなっておまけに鼻血……、あ、おもんないわこれ。や〜めやめ、んはは」
「今の? ファンファン。モテんの俺。……んはは、真に受けんなって。フツーに後輩が質問しに来ただけだよ。ほら、俺ってば元部長じゃん。照明変になったからって、……あー、どうせだし見てくるか。お前先帰る? どーする?」
「後輩にさー、制服のボタンねだられたんだけど断っちゃった。この制服ワンチャン下の兄弟に着さすし。でさ、お前第2ボタンくんない? 横流し、……んははは! 露骨にイヤそ〜! ジョーダンだって」
「俺キレやすくてさあ。親もそうだからまあ遺伝?だと思うんだけど、……スゲー嫌。その場ではスッキリするんだけど、幼稚だなって自分で分かるし」
「……お前さあ、どの面下げて戻ってきてやがんの。せっかく忘れかけてたのにさあ? お前がいなくなってから気狂って飛び降りやって今背中にボルト6本入ってんだわ。次飛んだら死ぬか半身不随。そしたらお前のせいだかんな。……俺がさ、お前に嘘ついたことなんてないでしょ、…………」
└─HO2に対して。自分を置いて消えた不安感と戻ってきた安心感でこういうこといっちゃうかも、忘れかけたことなんてないし二度といなくなったりするなって意味です。いなくなるけどね!!
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作者名:ここりどらす | 作成日時:2023年10月30日 4時