復讐したいことが、どうやらバレたようで【文スト】

復讐の始まり ページ43

no side

A｢君、僕を怒らせるの上手だね。｣


Aは笑っているけれど、殺気を隠す気は微塵もない。


未成年とは思えないほどの殺気を、この場にいる全員が感じていた。



？｢貴様…！！｣


A｢何？｣


何の感情も含んでいないような声。その声に男…川嶌(かわしま)は怯んだ。



川｢っ…！｣


A｢…だから何？言いたいことあるならいいなよ。

どうせ、君の運命は決まってるんだし。｣



川｢………した。｣




A｢…なんて言った？

あぁ、もし｢申し訳ございませんでした｣とかだったら許さないから。｣


川｢っ……。｣


川嶌の声は確かにAには聞こえていなかった。

だが、彼女は彼が言ったことを見事に当てたのだった。



A｢…くだらない。本当に君は僕を怒らせるのが上手なんだね。


僕はね、命乞いする人が1番嫌いなんだ…何故だと思う？｣





そう言いながら、Aは、ゆっくりと川嶌に近づいて行く。






追い込まれる川嶌に、電話の時のような余裕は勿論なく、Aに怯え、壁の方へ退いていく。




A｢…自分の大事な人を殺した奴が、命乞いしてるとこを見たからさ。｣



川嶌の背中に冷たいものが当たった。



A｢…ふふっ、後ろは壁だ。もう逃げ場所はないよね。


さあ、僕と遊ぼう？…………。｣


ニヤリ、としてAが言う。





その言葉に、全員から表情がなくなった。









さぁ、僕と遊ぼう？









――――――死をもって終わるゲームでさ。

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