閉じ込めた思い出 ページ32
Aside
A「…さすがですね。
……黒宮の記憶のコピーの時、異能で花の力を借りました。
その代償が私の血です。
だから貧血で倒れたのだと思います。」
太「代償…ねぇ…。でも、それでは足りないと言われていなかったかい?」
…さすがです、太宰さん。(2回目←)
A「……言われましたね。」
そう。死なない程度に、という条件では代償としては足らないと言われた。
だから、代償が1つ増えた。
A「なので足りない分の代償は、“花畑に来ること”と言われました。
…私が信頼する人を連れて、という条件で。」
中「それは何処にあるんだ?」
A「…知らないんだよね。異能で移動してたから…」
太「ということは、前にも行ったことがあるんだね?」
A「はい。……未だ、家族が誰もいなくなる前のことですが…」
お父さんがいて、お母さんがいて…兄さんもいた。
よく、大きな木の下で寝っ転がったんだっけ…
『A、此処には私たちと陸くんしか入れてはいけないよ』
『あなた、それではAが結婚した時、此処に来れないじゃないの。』
『それもそうだな。
…なら、本当に信頼している人だけは連れて来てもいい。それならいいだろう?』
『そうね。
いい?A。此処のことは貴女が信頼する人だけに話すのよ。分かった?』
『うん!!わかったよ、パパ!ママ!』
……殆ど思い出すことのなかった家族との思い出が、今蘇ってくる。
あぁ、そうだ。閉じ込めたんだ。
幼い私を、ずっとずっと奥に閉じ込めた。
閉じ込めて…二度と思い出さないようにって…。
だって。
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狐夜(プロフ) - ミルクレープさん» コメントありがとうございます!そうなんですか!?笑 なんか…ありがたいです。そんな風に読んで頂けるなんて…!!笑笑 (2018年10月17日 22時) (レス) id: 4857dbda8c (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ - 夢主の秘密がばれたときに感情移入しすぎて叫んだら家族に変な目で見られましたwwww (2018年10月17日 20時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ(プロフ) - いえいえ。 (2018年7月6日 13時) (レス) id: cf0e41908a (このIDを非表示/違反報告)
陰のオタク(プロフ) - ザクロさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです! (2018年7月6日 13時) (レス) id: f8579db985 (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ(プロフ) - ハ?ナニコレ?面白過ぎでしょ! (2018年7月5日 22時) (レス) id: cf0e41908a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐夜 | 作成日時:2018年5月13日 20時