55話 ページ8
クラス内に緊張が走る。
｢でも私、
実は平和主義だから｣
｢…は？｣
｢ヴァリアーだしずっとイタリアで任務だったのをス…上司？上司が心配してくれてねー、友だち作るためにここ来たようなものだし｣
全員がいっせいに私を見る。
｢タコには手出しません！｣
高らかに(？)宣言した。
｢え、ええええええ！！！！？？？｣
｢にゅやぁっ！！！！？？？｣
当の本人…いや、本タコの先生でさえ大混乱。
｢あ、勘違いしないでねー。
先生、私先生の教育理論も、この暗殺教室も、すごく好きだよ！
…でも、だからこそ私は暗殺に参加しない。なめられてるとか思わないでね？
私だって今は暗殺部隊とはいえ、昔は普通の女の子だったんだから！
ちょっと情がわいただけ｣
ひととおり話し終わったところで、烏間先生が口をはさむ。
｢えーっと沢田さん…ヴァリアーというのは…｣
｢はぁ！？馬鹿なのカラスマ！あんた防衛省の人間でしょ！！｣
イリーナ先生参戦。
｢ヴァリアーはね、伝統も規模も勢力も他に横に出るものがないイタリアのマフィア、ボンゴレファミリー直属の暗殺部隊のことなの！！
こっちの世界じゃ、高い暗殺技術と７カ国語以上の言語を習得した少数の人間でできあがった世界最強の部隊で、任務の遂行率は90パーセントもあるってことで有名なんだから…｣
｢それにAちゃんが…！？｣
｢しかも幹部なのよ！？
今まで訓練の時も手加減してたの、それを一応国家から派遣されたと知っていた私とカラスマ以外には誰1人悟らせなかった…
それがヴァリアー幹部の実力なの｣
｢えへへ、嬉しいなー！そんな風に言ってくれるとは…
でも私、イタリア語と英語と中国語と日本語以外は日常会話がなんとかできるぐらいだし、マフィア壊滅するのも苦手だよ？｣
｢充分すごいだろ…｣
｢それからちょっとだけ違う。
糸成くんには最初から知られてたみたいだし、そこの…ほら、赤髪くんとか、違和感持ってたよね？私のこと｣
赤髪くんが小さくうなずく。
｢これでわかった？みんな。
ヴァリアー隊員全員なら、知恵のある先生でもかなわないかもよー？
実際私1人で足5本飛ばせたしさ。
でも、私は最後まで手出さないから。
この教室で、もっと友だち作りたいもん。
…いや、さっきのはちょっと語弊があったね…もう1度言うよ？
3月になったら、殺す。
それまで私単独で攻撃しないで、楽しく中学校生活送るよ。
それでもいい？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セイ - ごくでら君もだしてくださいっ (2016年8月16日 12時) (
レス) id: 2192294fed (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - 詞葉さん» コメありです！完璧に打ち間違えておりました…直してきます。ご指摘ありがとうございます！ (2016年5月11日 22時) (レス) id: 285a6df06d (このIDを非表示/違反報告)
詞葉(プロフ) - 死ぬ気でなんちゃら〜って言うのならハイパーモードじゃなくて、普通の死ぬ気だと思いますよー。多分 (2016年5月11日 15時) (レス) id: 9bcbb0edbc (このIDを非表示/違反報告)
リィナ(プロフ) - おなしゃす！ (2016年4月17日 14時) (レス) id: accda9a270 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - リィナさん» わわわ知らなかった…！！見てきますねありがとうございます^^ (2016年4月17日 14時) (レス) id: 285a6df06d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わらび | 作成日時：2016年4月10日 18時
