佐久間の色の明日【7】

・ ページ23

佐久間side


阿部ちゃんの言葉は、俺の中にズシっと入ってきてくれて、

でもフワって俺の心のもやもやを取ってくれた感じがした。





「ごめっ．．．」



阿「佐久間。

照に言われたこと、気にするなとは言わない。

実際、佐久間は照に言われたこと、そんなネガティブに受け取るような奴じゃないし。



でもね、


佐久間の今日のダンス、佐久間らしくなかった」









阿部ちゃんの一言が胸に奥深く深くに突き刺さる。






「そんなことっ、俺だって．．．」


阿「だから、ちゃんと休んでまた見せてよ。

俺の好きな佐久間のダンス。


俺は、あのキレッキレで、チョーかっこいい佐久間のダンスが好き。

心の底からダンス好きなんだって表現してる佐久間のダンスが好き。

ね？約束」






そういって、阿部ちゃんは、小指を俺に差し出す。







「．．．分かった」






この子には、もう一生かかっても適わないな。







ガチャ


深「おっ、起きたか？

おはよう、佐久間」


「おはよ、」


深「佐久間。

照からだけど出る？」




スマホを握りしめて部屋に入ってきたふっか。




「．．．出る」


深「はいよ」


阿「じゃあ、俺ら出とくね」






気を遣ってくれたのか、外に出ていく2人。






「もしもし．．．照?」



照〈佐久間!ごめん!〉





めちゃくちゃの大音量で謝ってきた。





「いや、俺こそごめん。

ちゃんと言ってなかったし、照がそんな思うことなんて」


照〈いや、俺の責任だ!

佐久間なら大丈夫だろうって、勝手に思って、それで．．．


忙しいこと、全然配慮してあげられなかった。



本当にごめん!〉





なんか、こんなに謝られちゃったら言い返す言葉見つからない。





「いいよ、照。

今度また踊るときに、ビシバシしごいてよ。

絶対に、照の思ってる以上のダンスして見せるから」


照〈ふはっ！

分かった。だから、ちゃんと今は休めよ〉


「はーい」





良かった。


ちゃんと話せば、解決すんじゃん。






俺も、言葉が足りなかった．．．













あの後、ふっかがマネと取り合って日程をうまく調整してくれて、


佐久間さんは、1週間のんびり休息。

その間に、メンバーが沢山お見舞いに来てくれちゃって、

めちゃ楽しかった!


休んでる間に、見れなかったアニメを存分に堪能もしたし!

フル充電、完了!!




さあ！仕事仕事!!









end




―――――
作者です!

みなさんリクありがとうございました!

emergency（ゆきなさんリク）→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す