Orangeのままに【2】

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照side







医「向井さん、分かりますか？


どこが痛いか言えますか？」






舘さんが事前に病院に連絡を入れておいてくれたおかげで、

病院に着くころには、医者と看護師さんが外で待機してくれていた。







でも、さっきから康二の様子がおかしくて、






医「向井さん、私の声聞こえていたら、


手握ってもらえますか？」


康「ハッハッ．．．フッハァッハッヒュッヒュッ．．．」


医「意識レベル下がってるな。チアノーゼにもなりかけてる。

ストレッチャー持ってきて！」




急にあわただしく動いていく。



康二は意識が朦朧としていて、もう医者のされるがまま。





舘「康二、．．．」


看「こちらでお待ちください」







そのまま康二は、処置室に入っていった。





頼む、


康二頑張れ．．．。



















ウィーン

「あの！康二は！」


医「もう大丈夫ですよ。

隣の部屋で点滴を打っていますので、そちらが終わったら帰っていただいて結構です」


舘「良かった．．．」





マジで足の力が抜けそうになった。





医「ひどい脱水症になっていました。

呼吸困難も、チアノーゼになったのも、そのためです。

胃が荒れていましたので、おそらくそれが原因だと思います。

まずは、お粥など胃に負担のかからない物から食べさせてあげてください。

それでは」



「ありがとうございます」






そのまま看護師さんに俺らは、


康二のいる部屋に通された。







舘「康二、．．．頑張ったな」





点滴してて、病人って感じだけど、

さっきよりも顔色が戻っていて、2人で胸をなでおろした。




康「んっ．．．だてっ．．．てるにぃ」


「康二？分かるか？ここ病院」


康「病院．．．なん？」







まだ寝起きで、言葉がフワフワして、

状況がうまく理解できてないみたい。

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