Orangeのままに【2】

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康二side




佐「＿＿＿でもその時、今の康二と同じで



俺も舞台のステージに出たい！出させてくれ！



ってメンバーに懇願したことがあって。



でも、その時に照が、




お前だけの体じゃなく“Snow Manの佐久間大介”だから。

今後も一緒にやっていきたいから今は休め！



って言われちゃってねー。



さすがの俺もその時の照の言葉で、俺もこのメンバーとずっと一緒が良いって思ってたから、

照の言葉にジーンと来ちゃってさ。


その時は思い留まったのよ。





＿＿＿＿康二。



今、俺もあの時の照みたいに思ってるよ。



すぐにできるようになんてならなくてもいい。


何年、何十年かかってもいい。


それまで俺らはちゃんと待ってる。

康二がまたアクロバット出来るようになるまで、俺らはちゃんと待ってる。



だから、ゆっくりでいいよ。


康二のペースでゆっくりで」








「さっくん．．．」







俺の目からは、大粒の涙が流れてそれを止めてはくれなかった。




ずっとポロポロと涙が流れていく。







「ごめっ．．．ごめっグスッ」





佐「康二、昨日はよく頑張りました。


今日もよく頑張りました。


康二は毎日毎日よく頑張りました。


だから、今からはちょっと休憩。

康二は、頑張りすぎてるくらい頑張りました」







そういって、俺のことをフワって抱いて、慰めてくれるさっくん。


やっぱり、メンバーって偉大や。


俺のこんな悩みまで取ってくれる。






阿「佐久間、こんなところにいた！」


佐「あっ！阿部ちゃん！持ってきてくれた？」


阿「持ってきたよ。



康二、手当てするからちょっと足貸してね」







そういって、阿部ちゃんがどこから持ってきたのか分からんけど、

救急箱持ってきて、手当てしてくれる。








阿「よし！完成っと！」

「ありがとな、阿部ちゃん」




阿部ちゃんが手際よく手当てしてくれた。





佐「よし！みんなのところに帰るよ」

阿「康二、俺につかまって」

佐「佐久間さんにも！」




2人に両脇支えてもらいながら、楽屋に帰る。





「俺、．．．トラウマ克服できんのかな？」


佐「できるよ。そのための俺らだから。

康二が次、危険な目に遭いそうになったら、


その時は俺らが康二の盾になる」


阿「佐久間の盾は心配だなー」


佐「なにをぉー！！！」






俺、ひとりじゃないわ。






end




――――――
作者です！


塩麹さん、リクありがとうございました！

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