佐久間の色の明日【5】

たまには（女性イルカさんリク） ページ6

佐久間side

深「はぁ？何度も説明してるだろ？俺はっ！」


翔「お前がやりたいこと全部通せると思うなよ！」






今、俺の目の前では火花がバチバチと．．．。





はい、








絶賛喧嘩中です。








それも、今回はメンバーが2つに分かれて．．．。





こんなの誰が止めれるのさ！







事の発端を話すと、



実は、佐久間さんもよく分かってません！




だって、入ってきたらこんな感じで、

お互いに睨みあって、本当に最悪の空気。






いつもの佐久間さんなら、


「おいおいー！やめろってー！」


って感じで、ゆるくいけるんだろうけど、




佐久間さん、実はさ、朝から少し体調良くないのよね。





でも、今それをここで言うと、


火に油とはまさにこのこと状態になりかねない。





だからさ、楽屋に入ってから、ポツンと端っこにいるんだけど






照「じゃあ、なに？お前らは何が良いと思ってんの？


こっちじゃダメってこと？」





舘「別にそうは言ってないだろ？


ただ、もうちょっと練ってからの方が良いんじゃないかって」




蓮「練るって何を？もうコンセプトは決まってんじゃん！」



ラ「だから、それをもうちょっと変えた方が良いんじゃないかって言ってんの！」







もうさっきからずっとバチバチ．．．



怖いって！




でも、なんとなく察しは付いたよ。



きっと、今度の新曲のコンセプト決めで揉めてる。



この前、コンセプトがある程度固まったからって言ってたのに、


また揉めてるな。







深「佐久間もなんとか言えよ！


お前はどうするべきだと思うの？」







来ましたー！佐久間さんにも意見を出せと．．．



でも、ここまでバチバチの中に行く勇気もないよ。





「俺は、．．．」







ヤバい．．．。



熱のせいかあんまり身体が言うこと聞かないし、


頭も全然回ってくれない。





俺、こんな時に何風邪引いちゃってんのさ。

いつもいっちょ前に元気なくせに。






翔「お前、その程度なわけ？


はぁ．．．呆れた」






そう言われた瞬間、


俺の中にあったものがブチっと切れた。







「お前らには言われたくないわ。


ちゃんと話し合いもできないで、ケンカだけはいっちょ前で。



．．．頭冷やしてくるわ」







そう言って、モヤモヤのグルグルを堪えて楽屋を出た。

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