佐久間の色の明日【5】 (ページ25)

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目黒side

「佐久間君、俺の膝においで」

佐久間君を、俺の膝で膝枕させる。

佐「めぇめ．．．？」

康「ごめんな、さっくん。ズボン降ろすで」

そこで、佐久間君はようやく状況を把握したのか、

佐「やめてっ！．．．はぁっはぁやめっいやっ」

康「さっくん、暴れんで。

な？しんどなるから」

熱が高いっていうのに、

どこにそんな抵抗する力あるんだよってくらい、

抵抗してくる。

「佐久間君、大丈夫だから。

ね？俺が付いてるから」

佐「いやっ、いたいいたい．．．はぁいやっケホッケホッ」

そりゃ、そうだよな。

実はさっき康二から呼ばれて、廊下に出た時に、

康二から、座薬を入れようってことになって。

でも、ただでさえ座薬って痛いのに、

こんなに熱もあれば、しんどさで滅入っちゃってるから

余計に嫌がることも分かってた。

康「さっくん、すぐ終わらせよな」

佐「いやっいやっふぇっ．．．グスン)」

もう、佐久間君の目からは大粒の涙が流れ落ちてて

康「さっくん、また息しんどくなっちゃうから、大きく息吸おう。

スーハ―スーハ―」

佐「すーっ、はっ、すっ．．．っゔ！

いたーいっ！」

康二が座薬を入れた瞬間に、

子どものように泣きはじめる佐久間君。

それに、怖いのか俺の腕を握ってたのが思いっきり握られて、

俺も痛い。

佐「いたいっいたいっはぁはぁっ．．．こうじっやめてっ」

本当にこんな姿見てたら、胸が痛む。

康「よし、ええよさっくん。

よー頑張ったな」

康二が座薬を抜き出す。

佐「こうじっ．．．きらいっ」

蓮「佐久間君、嫌いじゃなくてありがとうだろ？」

佐「きらいっ！」

あらららら．．．。

完全にご機嫌斜めになっちゃった。