佐久間の色の明日【5】 (ページ23)

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康二side

めめが眠りについて、さっくんも熱がありながらも寝れてるなって思って安心してたら、

佐「うっ．．．んっ！」

1時を回ったくらいの時、急に佐久間君の背中がぴくんと跳ねた。

「さっくん、ちょっと待ってや」

急いで、袋を探して、佐久間君の口元に持っていく。

「さっくんええよ、ここに吐き」

佐「うっ、うっ．．．うえっおえっハァハァっ．．．おえっおえっ」

さっくんの口元に袋を広げた瞬間、

思いっきり吐き出した。

身体の抵抗なんか残ってないから、

口から出るわ出るわでホンマに可哀想。

佐「はぁはぁっケホッオエッオエッはぁはぁっくるっし．．．はぁ」

「さっくん、俺に合わせておっきく息吐こう」

あまりにも一気に吐きすぎたからなのか、過呼吸になっちゃった。

佐「ハァッハァッ．．．ケホッ．．．フラッ)」

「おっと！ちょっとこのままでおろな。サスサス)」

息が整ったさっくんはそのまま俺の方に倒れてきた。

「さっくん、お熱計らせてな」

さっきよりも格段に高くなった身体に不安を覚えながらも、

さっくんの脇に体温計を差し込む。

「39.5．．．。高いな」

大人がここまでって結構やばいよな。

そうこうしてる間に、

蓮「康二ー、そろそろ．．．」

めめが起きてきた。

ナイスタイミング！

蓮「大丈夫？佐久間君」

「アカン。熱が高すぎてな、さっきもそれのせいで吐いてしまって」

蓮「マジで？うわっ、熱あがったな」

めめがさっくんのおでこを触りながらため息をつく。

佐「めめっ．．．しんどいっ．．．はぁっ」

蓮「しんどいな。こんだけ熱あがっちゃ、しんどいだろうな」

俺も、ここまで熱が上がると、流石に心配やし、

夜間救急にでも連れて行きたいけど、

夜間救急まで結構距離あんねんな。

そこまでさっくんが絶えてくれるかも分からん。

「めめ、ちょっと」

もう、これしかないんや。

そのことを相談するために、めめを廊下に出した。