佐久間の色の明日【5】 (ページ13)

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翔太side

阿部ちゃんと交代して、佐久間のことを看てる。

とはいえ、やることはそこそこないから、

とりあえず、隣に座って、ぼーっと考えてた。

そしたら、いつの間にか数分寝てたみたいで、

？「．．．った．．．しょぅた．．．しょうた」

誰かが俺の事を呼ぶ声がして、

「佐久間！大丈夫か？」

目覚めると、佐久間が俺の事を見てた。

佐「おはよぅ」

意外にも、間抜けな声で少し安心した。

「寒いとかないか？」

佐「だいじょぉぶ

．．．それより、のどかわいた」

「水！ちょっと待ってて、持ってくる」

そう言って、部屋から出てリビングに行くとふっかも阿部もいて、

事情を話して、3人で部屋に戻る。

ガチャ

阿「佐久間！」

佐「あっ、．．．あべちゃんに、ふっかも。

．．．なんでぇ？」

熱のせいでまだフワフワした話し方は変わらない。

「佐久間、とりあえず、ほら水」

佐「しょった、ありがとぉ」

そう言って、ゴクゴクと水をコップの半分くらい飲んだところでストップした。

阿「熱計って」

佐「ん？うん」

pipipipipipi

阿「38.1。

まだ高いね」

少し熱は下がったとはいえ、十分高熱。

佐「ねぇ、しょうた佐久間さんの隣座って」

そう言われて頭にはてなは残ってたけど、

　
素直にベッド上の佐久間の隣に腰かけた。

佐「ふぅ．．．もたれさせて」

佐久間が座ったまま俺に凭れてきた。

そりゃあそうか、さっきまで熱でおかされてたんだもんな。

「お前、無茶しすぎ」

佐「へへ．．．ケホッケホッ」

「大丈夫か？サスサス)」

顔はいつもの佐久間に戻ってきてるけど、

まだ病人感丸出し。