ビビンバ〜すのイルネス〜【6】

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佐久間side






「けほっげほっげほっ、けほっ！」






夜中、また止まらない咳で目が覚めた。



枕元に置いていたスマホを見れば眠ってから2時間もまだ経っていない。





「みずっごほっけほっ」




少し離れたテーブルに置かれていたペットボトルに入った水を一気した。





「ゴホッゴホッ、けほっけほっ」






外を見れば、さっきよりも一段と強く風が吹き荒れてて、

ヒューって音を立ててた。


それに知らないマニア目まで降ってきてて、そろそろ台風もやばいんじゃないかなってくらい。







「ごほっごほっ、うるさっ、」





こんなに外の音がうるさいのに、自分の咳の方が何倍も耳に入ってきてうざったい。



隣は康二だったし、康二もきっと疲れてる。


そんな中で、俺のこんなうるさい咳で起こされたらたまったもんじゃないよ。







まだ収まらない咳を無視して、布団を頭まですっぽりかぶって外に音が漏れないようにする。






「ごほっごほっひゅっ、おさまって、ひゅっ、ゲホッゲホッ」






喉から変な音が鳴る。


この音に俺は身に覚えがある。


やっぱりそうかって落胆してしまうほどに。




もしもの為に、薬持ってきててよかったて思ったけど、

その薬も鞄の中。


取りになんていけない。






「ゲホッゲホッひゅっゲホッ！」







どうしよう、．．．。

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