ビビンバ〜すのイルネス〜【6】

佐久間：アンチ（メアさんリク） ページ41

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岩本side




ドンっ！






「えっ、なに？」


ラ「佐久間君っ！」






休日、午前中にジムに行って、午後からゆっくり過ごそうかなって思って、

のんびり過ごしてた時、階段先からすげー鈍い音がして、振り返ってみたら、


佐久間が階段の下らへんでうずくまって、肩で息をしながら壁に凭れてた。





ラ「佐久間君、しんどいね。

ちょっと俺にもたれられる？そうそう、体重全部かけて大丈夫だから」


「ラウール、佐久間のことソファーまで連れて来てもらってもいい？」


ラ「うん。

佐久間君、ちょっと持ち上げるから、俺の首に手まわしておいてね」






ひょいっと20cmも身長差のあるラウールが軽々佐久間のことを持ち上げて、

そのままソファーに横にならせる。



見た感じ、貧血そうだから、クッションを足元に積んで、今はとりあえずこれで様子を見るしかないか。


阿部がいたら、結構そういう時すごい心強いんだけど、今仕事でいないからな。




でも、なんでだ？

佐久間、今日部屋でずっと寝てたよな？






「コソッ)ラウ、佐久間って今日降りてきた？」

ラ「ううん、ずっと部屋で寝てたよ」





ってことは、さっきの鈍い大きな音は、佐久間が階段から落ちた音ってことか。





「佐久間、今、どこか痛いところあるか？」


佐「．．．」


「佐久間？」


佐「グスッ．．．ヒクッヒクッグスッ．．．ごめんなさいっヒクッ」


ラ「どうしたの？佐久間君。

大丈夫だよ」





目元に腕を押し付けて寝てたから表情が全く見えなかったんだけど、


ツーっと液体みたいなのが佐久間の頬に流れてきて、

もうそれ見たら、泣いてんなってすぐに分かった。





ラ「佐久間君、少し起き上がれる？

呼吸しんどいでしょ？」





佐久間を見ると、確かに呼吸が荒れて来てる。





佐「ハァっハァハァ．．．グスッハァハァっゲホッゲホッ！」



「ラウール、できるだけいつも通りの声の調子で話し続けてやって。

ラウールが焦ったら佐久間も焦るから。

あと、ゆーっくり呼吸誘導しながら背中を撫でてやって」


ラ「わかった。


佐久間君、大丈夫だよ。大丈夫。


ゆーっくりでいいからね。息ゆーっくり吐こう」






ラウールに抱きかかえられる形になって、

身体はラウールに凭れてるんだけど、手だけラウールの服の裾を握って離さない。

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