ビビンバ〜すのイルネス〜【6】

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目黒side




打ち合わせが始まって、


座る位置は自由だったんだけど、気が付けば俺の隣にラウールがいた。


なんか、気まずいなーって思いはしたけど、

やっぱり俺的にも本能的に心配してるってことは隠せないのか、


ラウールのことをチラチラ見てしまっている。




今回の打ち合わせは、レギュラー番組の打ち合わせだから、

気心知れたスタッフさんで、俺たちも緊張せずに打ち合わせに挑める。



ラウールも最初のうちは、積極的に打ち合わせに取り組んでた。


でも、時間が過ぎていくたびに、どんどんラウールの発言が少なくなっていってて、

ちらっと見た顔色もよくない。



幸い、俺とラウールの席はコの字で座ったときのちょうど端でスタッフさんにはバレてない。




それでも、どうやって声をかけようって悩んでた時、






ラ「はぁ、はぁっ、．．．ひゅっはぁはぁ」

「コソッ)ラウール、大丈夫か？」





急にラウールの呼吸がおかしくなった。


声をかけようにも、大ごとになることは嫌だろうなって思って

コソッと声をかけるけど、全然届いてないのか、うんともすんとも言ってくれない。





ラ「ハァハァ、はぁっはぁっヒュッ」

「ラウ、ちょっと、分かる？」

深「ん？どうした？」





さすがにやばいって思って、さっきよりもでかい声を出せば、当たり前だけど皆にバレた。


でも、そんなの今はどうでもいいって思って、中断させて申し訳ないけど、

ラウールのそばに駆け寄ろうと立った瞬間、




ラ「ハァハァハァっ．．．」


「危なっ！」




ラウールが自分の体を支えきれなくなったのか、椅子から落ちるのを危機一髪受け止めることができた。


でも、落ちてくるラウールを庇ったもんだから二人一緒に倒れた。




佐「ちょっ、大丈夫？

二人とも怪我してない？」


「大丈夫。

それよりも、こいつ休ませていいですか？

すげー熱い」


ス「もちろん！そっちのソファーに寝かせてあげて。

必要なものあったらとってくるから」


照「ラウ、ちょっと落ち着こうか。

しんどいねー。ゆーっくり呼吸できる？

うん、うまいうまい」





岩本君が駆け寄ってくれて、ラウールのことを落ち着かせてくれて、

そのままソファーに寝かせてくれた。





照「うわっ、．．．こいつ39度近くあるぞ」





数字を聞けば、参加させてしまった後悔が募る。



スタッフさんが持ってきてくれて、おでこには冷えピタが張られて、毛布に包まって寝てる。

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