ビビンバ〜すのイルネス〜【6】

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翔太side



「ラウール、やっぱりお前体調悪いだろ？」


ラ「だいじょうぶだって」






楽屋でまったり過ごしてたら、ラウールが最後に到着して、よし揃ったって思ったんだけどさ、



入ってきてすぐに「あっ、こいつ今日ダメだ」って思った。


何がって言われればうまく説明ができないのが俺の語彙力のなさが原因なんだけどさ、


なんていうんだろう、．．．こう、

長年やってきた勘っていうか、．．．

俺もたまに体調崩すとああなるからっていうか、．．．


とりあえずさ、体調崩したんだろうなっていうのはすぐに分かった。



それは、俺だけじゃなくて皆もだったみたいで、

ラウールが気にしない程度にちらちら様子を見てた。



でも、どれくらい体調が悪いのか気になって、

ラウールに絡みに行くノリでラウールの首元に触れたんだけどさ、





「お前、熱くね？」




俺が想像してた倍以上の熱さがあった。



ラえっ？なにが？」


「お前、しんどくないの？」

ラ「大丈夫だよ」




いやー、大丈夫じゃない熱さだけど。




「熱測ったのか？」

ラ「だから、大丈夫だって」

「別に隠さなくてもいいだろ？

誰も帰れなんて言ってないからさ」


ラ「平気だって、大丈夫。

そんな顔しないで」




何を言っても「大丈夫」の一点張り。


いつもなら素直で聞き分けのいい子なんだけどなーって困ってた時、





蓮「お前さ、いい加減にしろよ」




めめが苛立ちを隠せないような顔してラウールの横に立った。



ラ「なにさっ、」

蓮「体調が悪いんだろ？

完全じゃないんだろ？

それをしょっぴーが心配してくれてんのに、なんでそんな言い方しかできねえんだよ」

ラ「誰も頼んでない。

それに、大丈夫だって思ってるもん」


蓮「は？お前今、なんて言った？

頼んでなくても、心配してくれてる人に対してその態度はねえんじゃねえのか？

いらないって思っても、感謝くらい言葉にしろよ」







めめが怒ってることに対して、ラウールが不貞腐れるように反論して、

正直間に入ってるおればもうお手上げ状態。






「あのさっ、ねっ？

ちょっと落ち着こう。

ちょっ、ラウ、めめ」



バンッ！)





俺が間に入って止めようとおどおどしながら入ったんだけど、


めめが思いっきり机を叩いた。





蓮「勝手にしろ」






そう一言いうと、出て行っちゃった。





佐「あちゃー、．．．」

阿「俺めめの方に行ってくるね」




まさに、アウェー。

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