ビビンバ〜すのイルネス〜【6】

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深澤side



佐「ゲホッヒューッ、ゲホッゲホッ！」

「ちょっと起こすぞ」




夜中、何度も佐久間の発作が酷くなった。


もうしんどすぎて体に力も入らないみたいで、

ほぼ俺にされるがまま。




佐「ごほっヒュッふっゴホッゴホッかっ」

「ん？どうした？」

佐「くるしげほっヒュッヒュッ．．．いきっごほっ．．．できなっ」




慌てて佐久間の顔を見ると、さっきよりも明らかに顔色が悪い。





「ちょっと待って」




急いでスマホを取り出して、マネージャーに電話をかける。




「もしもし、深澤です。

救急車お願いします。

はい、佐久間が限界で、明らかさっきよりもおかしいんです」





マネージャーが救急車の手配とメンバーのことはやってくれるから、

俺はとりあえず目の前の佐久間のことをどうにかしないと。





「脈おかしいな」



佐久間の腕を取って脈をとるけど、

どう考えても、遅くなってる。




「佐久間、もうすぐ救急車来るからな。

もうちょっとの辛抱だからな」


佐「ㇵッヒューひゅっゲホッ．．．ヒュー」







横になった態勢は息がしずらいから、身体をできるだけ起こしてるんだけど、

俺の中で力なく息をしようともがいてる佐久間の姿を見ると、

なんでもっと早くに動けなかったんだろうって後悔が募る。









コンコン
ガチャ

急「患者さんは？」

「あっ、こっちです」






すぐに、救急車が着いて、救急隊員の人が佐久間を診ていく。





急「同行の方は？」

「おれ、俺乗ります」







救急車の中に俺も乗って、病院まで同行する。


その間も、佐久間の容態は予断を許さいない状態らしくて、

そんな佐久間を前にして、ずっと手の震えが止まらなかった。

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