ビビンバ〜すのイルネス〜【4】

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深澤side



照「それで、言い訳は？」

「照」


翔「いやっ、．．．その、あのさっ」







真っ白なベッドの上で、カラフルな線を胸元につけてあたふたしている翔太と、

そんな翔太に詰め寄る照。




照「なんで隠してたんだ？

病気のこと」





翔太が運ばれて、翔太の主治医の先生から持病のことについて説明された。


照の予想は当たって、やっぱり心臓病だった。

それも、ここ最近なったんじゃなくて、小さいころから持ってるらしくて、

10年以上も一緒にいるのに気づかなかった俺ら自身に呆れつつ、よくここまで誰にも気づかせなかったなとそれもそれで翔太に呆れた。




でも、照だけはちょっと違って、翔太の目が覚めるまで、苛立ってる様子が隠しきれてないのが見て取れた。

今だって、抑えてるけど隠しきれてない。




翔「．．．心配かけるだろ？

それに、今だったらまだしも、まだ俺とがってたし、弱い自分見せたら負けっているか、そう思ってたから」


照「じゃあ、なんでこの年になっても言ってくれなかったんだよ」


翔「．．．いまさらかなって．．．」

照「なんだよっ、いまさらって」

「今更じゃねえだろ？翔太。

命にかかわることなんだぞ」




さすがの俺も、今の一言は耐えられなかった。




「照が迅速に対処してくれたからそこまで重症にならずに済んだけど、

そうじゃなかったら命の危険だってあったって先生だって言ってたんだぞ。

今更とか、そういう問題じゃねえよ」


阿「そういえば、なんで照は、翔太が心臓悪いのすぐに気が付いたの？」


照「．．．おばあちゃんのおかげ」






照がボソッと言葉を漏らした。





照「俺のおばあちゃん昔から心臓が悪くて。

翔太が今日飲んだ薬と全く同じもの、よく飲んでたから」





だから、気が付いたんだ。




照「だからわかる。

心臓が悪いとどういうことが起きるのか。

周りのサポートがどれだけ必要なのかも。


翔太、心配かけたくない気持ちもあると思うけど、

この病気と向き合うのに、心配とかそんなこと考えるな。


ちゃんとメンバーと向き合え」





照の目はいつになく本気だった。

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