・ ページ46
目黒side
ガサゴソと物音がして目が覚めた。
「．．．岩本君？」
照「わりぃ、起こしちゃったな？」
「いや、大丈夫」
照「これ、腹に当てとけ」
「あっ、ありがとう」
そういって持ってきてくれたのは、湯たんぽ。
なんで、痛いってわかったんだ？この人。
照「なんでわかったんだって顔してんな」
「あっ、嘘、マジで？」
照「自覚なしかよ。ｗｗ
寝てるときに無意識にお腹さすってたから。
痛いんだろ？」
「まだ耐えれはするけど、痛いは痛いかな」
病院に行ったのもあって、夜中よりは痛くはない。
でも、正直この湯たんぽがなかったら結構いたかったのはガチ。
照「ここらへんか？」
「えっ、いや、大丈夫だって。
そこまでのことじゃないし」
照「説得力のかけらもないから。
黙って言うこと聞いてろ」
そう言うと、俺の腹を優しくさすってくれる。
ごつごつしたたくましい手に安心して、
その温かさに安心を得る。
照「なんでうちのメンバーはこうも素直な奴が少ないんだろうな」
「え？」
岩本君がお腹をさすってくれながら、ぽろっと言葉を漏らした。
照「かっこいいってはき違えてんのか？」
「いや、別にそんなことはないと思うけど」
照「じゃあ、なんで何も言わずに大丈夫の一言で片づけようとするんだよ。
大丈夫じゃねえのに」
そういって見つめてきた岩本君の目は、
いつも以上に優しくて、ひーちゃん顔だった。
「なんか、癖っていうか、」
照「めんどくせえな。
一人で抱え込まれると、いざってときにあぶねえだろ？」
「それって、ふっかさんみたいな？」
照「ふっかに限ったことじゃねえよ。
お前だって同類なんだし。
まあ、佐久間みたいに自覚症状がないともっとめんどくせえんだけどさ」
あぁ．．．、あの人はやばい種族みたいな感じだからな。
照「来るときに言った約束、次守らなかったら、
マジで許さねえからな」
そういったタイミングでスタッフさんに呼ばれて、出て行った。
いや、あの人が言うと冗談に聞こえないからマジで怖い。
とりあえず、まだ撮影まで時間がありそうだから、
もらった湯たんぽを腹に抱き寄せて、痛みに耐えながらもう一度眠りについた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 940人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もも(プロフ) - 書いて下さりありがとうございました！楽しく読ませて頂きました。またリクエストが可能になったらリクエストさせて頂きますね！ (6月6日 0時) (
レス) @page42 id: 69572e4fae (このIDを非表示/違反報告)
shin_chan(プロフ) - みりさん» ありがとうございます！無理せずにこれからも更新頑張ります！ (6月6日 0時) (レス) id: 91dd24cbea (このIDを非表示/違反報告)
みり - リクエスト応じていただきありがとうございます！楽しく拝読させていただきました。今後の作品も期待しております。無理せずに、更新頑張ってください！ (5月25日 0時) (レス) id: 444fa3a7fd (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - リクエスト失礼します。向井くんが収録(めめとの冒番組)の際に泣きすぎて過呼吸＋熱が出て来てしまうお話みたいです。収録のイメージとしては原くんが出てた回のエンディングでお願いします。 (5月23日 13時) (レス) id: 22843ef95a (このIDを非表示/違反報告)
莉杏(プロフ) - リクエスト失礼します。岩本君が体調が悪いにも関わらず、メンバーに言えず無理して徐々に悪化させてしまい、けんしげコンビと出かけた時にバレちゃって、その後メンバーに看病されるって感じのお話をお願いします！ (5月23日 10時) (レス) id: 9be0aa9e30 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：shin_chan
| 作成日時：2023年4月5日 10時
