ビビンバ〜すのイルネス〜【4】

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目黒side


メイクさんにメイクしてもらって、楽屋に入る。




「あれ？どうかしたの？」




楽屋はさっきのにぎやかさがどこに行ってしまったんだろうって思うほどに静まり返ってた。





照「目黒、ちょっとこっちに座って」

「あっ、うん」




岩本君に呼ばれて、一番近くの椅子に座る。





照「俺らに隠してること、ない？」






岩本君の声を筆頭に、皆が俺のことを凝視してくる。



もしかして、この傷のことバレた？

確かに、しょっぴーにはさっき見られたように思う。

でも、特に何も言わなかったし、そんな急にばれるなんてこと．．．






頭をフル回転させて、岩本君が言ってることを考える。


でも、まだ何のことか言ってない。

だったら、ここで何も言わない方がいいんじゃないのか？





「なにも。何もないよ」




だから俺は、その言葉にっそっぽを向いた。


でも、帰ってきた言葉は、信じられない言葉で。





照「目黒さ、スタッフのこといじめてないか？」


「えっ、．．．何言ってッ」






違う。

いじめられてるのは、どちらかといえば俺のほうで。





深「これ、さっきめめにいじめられてるって言ってきたスタッフさんが持って来たんだけど」





そう言って、俺の目の前に置かれたスマホからは、俺の声と思われる声に暴行を加えてる音が入ってた。





「違う！これは、俺じゃない」


康「でもさっき、スタッフさんが見せてきたんよ。

あざだらけの体」






それは、俺のほうが、．．．





目の前で起きてることが信じられなかった。

俺のほうがいじめられてて、スタッフは俺のことをいじめてるのに、

今目の前では真逆のこととしてみんなの頭の中に洗脳されてる。





「信じてよっ、俺ッ、本当に何もッ！」


舘「信じたいけど、ここまで証拠があるとさ」





信じてほしい人に信じてもらえない。

俺が守ってきたものって、いったい何なんだよ。




そう思った瞬間、いたたまれない気持ちになって、






「じゃあ、もういいよ！

もう何もかも、どうにでもなれよ！」






足が勝手に動いて、荷物を持って外に出ていた。




翔「ちょっ、目黒」

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